2025-09-02 米国国立標準技術研究所(NIST)
米国国立標準技術研究所(NIST)は、空気清浄機が副生成物として放出する有害化学物質を測定する新たな標準試験法を策定した。近年、COVID-19や山火事の影響で家庭用空気清浄機の需要が急増したが、一部の装置はオゾンやホルムアルデヒド、超微粒子など新たな汚染物質を生成する恐れがある。従来はこうした副生成物を統一的に測定する方法が存在しなかった。新基準では、密閉室で清浄機を4時間稼働させ、オゾンとホルムアルデヒドを紫外線吸収法で、超微粒子をSMPS(走査型モビリティ粒径分析)で定量する。ASTM Internationalによって公開された本試験法は、研究者、メーカー、試験機関、一般市民の合意に基づき策定され、異なる製品の公平な比較や企業の改善、規制の基盤となることが期待される。NISTは「この方法で初めて空気清浄機が本当に空気を良くしているかを信頼性高く判断できる」としている。

Using NIST’s large chamber test facility, researchers are assessing how portable air cleaners impact indoor air chemistry.
Credit: NIST
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