2024-03-15 国土地理院
概要
房総半島の電子基準点観測データに、2024年2月26日頃から、通常とは異なる地殻変動(非定常地殻変動)が検出されています。これまでに検出された非定常地殻変動は大きいところで約2cmです。
この変動は、房総半島沖のフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界面で発生している「ゆっくりすべり(スロースリップ)現象」によるものと推定されます。
3月6日までのデータを用いた非定常地殻変動からプレート境界面上のすべりを計算したところ、房総半島沖で最大約12cmのすべりが推定されました。
今回得られた解析結果はあくまでも暫定的なものであり、今後のデータの蓄積、精査により、情報が更新される可能性があります。
国土地理院では、引き続き、この非定常地殻変動を注意深く監視していくこととしています。
添付資料
- 別紙1 房総半島での非定常的な地殻変動(暫定)[PDF形式:417KB]
- 別紙2 GNSSデータから推定された房総半島沖のゆっくりすべり(暫定)[PDF形式:193KB]
- 別紙3 補足説明[PDF形式:325KB]
資料の利用方法
本資料を利用する際は、出典の記載をお願いします。
出典記載例「出典:国土地理院」
問い合わせ先
国土交通省国土地理院
地理地殻活動研究センター 地理地殻活動総括研究官 矢来 博司
地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 宗包 浩志
測地観測センター 地殻監視課長 芝 公成