中日本航空ユーロコプターAS350B3(回転翼航空機)の重大インシデント[物件機体の外につり下げ、意図せず落下](福井県大野市、令和4年10月24日発生)

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2024-02-29 運輸安全委員会

中日本航空ユーロコプターAS350B3(回転翼航空機)の重大インシデント[物件機体の外につり下げ、意図せず落下](福井県大野市、令和4年10月24日発生)

概要

報告書番号:AI2024-2-1
発生年月日:2022年10月24日
発生場所:福井県大野市
航空機種類:回転翼機
事故等種別の分類(Occurrence Category):EXTERNAL LOAD RELATED OCCURRENCES
飛行の段階(Phase of Flight):MANEUVERING
航空機区分:回転翼航空機
型式:ユーロコプター式AS350B3型(回転翼航空機)
登録記号:JA02AH
運航者:中日本航空株式会社(法人番号 3180001031924)
事故等種類:物件を機体の外につり下げている航空機から、当該物件が意図せず落下した事態
概要:
中日本航空株式会社所属ユーロコプター式AS350B3型JA02AHは、令和4年10月24日(月)、福井県大野市内の湯上発電所付近での物資輸送終了後、湯上発電所荷つり下ろし場から福井県大野市内の九頭竜スキー場場外離着陸場へ向けて飛行中、13時08分ごろ、つり下げていたスリング・ケーブルが送電線に接触して破断し、フック及びスリング・ケーブルの一部が落下した。スリング・ケーブルが破断し損傷したほか、送電線が損傷し、修理又は交換が必要であった。機体の損傷及び機内外の人員への被害はなかった。
原因:
本重大インシデントは、同機が送電線を急旋回により回避中、つり下げていたスリング・ケーブルが2本の送電線に接触し、スリング・ケーブルの接触部分が焼損して破断され、送電線上にスリング・ケーブルの一部とフックが落下したものと推定される。
スリング・ケーブルが送電線に接触したのは、同機が上昇飛行中に大きな鳥を発見し、バードストライクを避け旋回した際、送電線に対する注意が薄れ、送電線と同じ高度で水平旋回を行ったため、スリング・ケーブルが送電線と接触する高度となり、十分なクリアランスが確保できなくなったことによるものと推定される。
死傷者数:なし
公表年月日:2024年02月29日
報告書(PDF):公表

 

0300航空・宇宙一般
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