生体から発想を得た分子スケールの水輸送方法の提案~極低エネルギーでの水輸送システムの構築に向けて~

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2023-03-16 慶應義塾大学,福井大学,理化学研究所

水は私達にとって最も大事な資源の1つです。将来の生命の持続可能性のために、水の輸送を自在に制御できる技術の開発が世界各国で進められています。慶應義塾大学理工学部の荒井規允准教授、山本詠士専任講師、泰岡顕治教授、同大学院理工学研究科の平野秀典特任准教授、福井大学工学部の古石貴裕准教授および理化学研究所開拓研究本部戎崎計算宇宙物理研究室の戎崎俊一主任研究員の研究グループは、コンピュータシミュレーションによって、エアコンなどで使われているヒートポンプの仕組みをナノサイズで実現した新しいメカニズムの分子スケール水輸送方法を提案しました。

近年、そのエネルギー効率の高さから生体模倣による機能性材料が注目されています。本研究で提案した水輸送方法は、私達の体内の水輸送との類似性が認められ、その本質を捉えている可能性があります。また、ヒートポンプにおいて理論的に最もエネルギー効率の高い逆カルノーサイクルに相当するシステムであるため、体内システムのような極低エネルギーでのシステムを実現できることが期待されます。

本研究成果は2023年3月8日(現地時間)にイギリス王立化学会誌「Nanoscale Horizons 」にて公開されました。

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