カシオペヤ座の新星を日本の天体捜索者が発見

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2021-03-19 国立天文台

画像:発見画像(左、3月18日19時10分撮影)と発見前画像(右、3月14日19時12分撮影)。発見画像(左、3月18日19時10分撮影)と発見前画像(右、3月14日19時12分撮影)。(クレジット:中村祐二)

2021年3月18日夜、日本の天体捜索者がカシオペヤ座に9.6等級の新星を発見しました。新星は3月19日現在、増光中の可能性があります。

三重県亀山市の中村祐二(なかむら ゆうじ)さんは、2021年3月18日夜、カシオペヤ座の方向に9.6等級の新天体を発見し、国立天文台の新天体通報窓口に報告しました。この発見報告を受けて、京都大学が岡山県に設置する「せいめい望遠鏡」による分光観測が19日未明に行われ、この天体が白色矮星(わいせい)の表面で核爆発を起こした「古典新星」という種類のものであることが判明しました。発見から分光観測までが半日足らずという早さで、天体捜索者と研究者との連携がたいへん良好に機能しました。また、海外で行われた追観測では、3月18日深夜(日本時)の時点での新星の明るさは9.1等級と報告されていて、明るくなっている最中である可能性があり、今後の明るさの変化が注目されます。

新星はいつどの方向で発生するか分からないため、天体捜索者による発見が現象の理解に大いに貢献しています。

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