2020-09-17 環境省
平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和2年9月17日(木)現在で16都道府県、計57事例です。
1.経緯
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名古屋港管理組合が実施する港湾調査のうち名古屋港飛島ふ頭での調査において、調査事業者が臨港道路沿いでヒアリと疑わしいアリ300個体以上を発見し、歩道の割れ目への出入りを確認。
調査事業者が確認箇所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
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- 環境省が専門家に同定を依頼。
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環境省中部地方環境事務所及び愛知県、名古屋港管理組合が現地調査を実施。道路に隣接する港湾関係事業者敷地内でも400個体以上のアリの生息と土中への出入りを確認。確認範囲全体に殺虫餌(ベイト剤)を追加設置するとともに粘着トラップを設置。
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- 専門家が当該アリについてヒアリであることを確認。
2.今回確認されたヒアリについて
確認されたアリは、ヒアリの働きアリ700個体以上です。
3.今後の対応
引き続き、発見場所において目視やトラップによる調査及び殺虫餌による防除を、施設管理者等と協力して実施します。
なお、中部地方環境事務所から愛知県、飛島村、港湾管理者等の関係機関に対して、以下を依頼しています。
- 今回ヒアリの確認があったことから、当該地点及びその周辺の点検等を適宜実施すること
- ヒアリと疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認されるまでは移動を避けるよう留意するとともに、その点につき関係者にも徹底を依頼すること
- 今後、環境省等が実施する調査に協力すること
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
- 多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
- アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.3.0」のP.17~22を参照してください。
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.3.0.pdf
<一般の皆様へのお願い>
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ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
- ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。
- 受付曜日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)電子政府の総合窓口[e-Gov]
- 受付日時:午前9時から午後5時
- ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110(IP電話の場合 06-7634-7300)
チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
今回確認されたヒアリ
名古屋港管理組合提供
今回ヒアリが発見された場所
連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長北橋 義明、室長補佐八元 綾、室長補佐深谷 雪雄、担当西村 健汰
環境省中部地方環境事務所野生生物課
課長 坂口 隆、課長補佐 遠藤 洋一