小嶋助教が若手研究者賞を受賞、高性能電波受信機の開発が評価

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2018年12月19日 国立天文台本賞を受賞した小嶋崇文助教。国立天文台先端技術センターにて。本賞を受賞した小嶋崇文助教。国立天文台先端技術センターにて。

国立天文台先端技術センターの小嶋崇文(こじまたかふみ)助教が、このたび「2018 IEEE Microwave Theory and Techniques Society Japan Young Engineer Award」を受賞しました。この賞は、マイクロ波の理論および技術の分野に貢献する論文を発表した若手研究者を表彰するものです。

小嶋助教を始めとする開発チームは、将来アルマ望遠鏡への搭載を目指す新しい受信機の開発を進めています。この受信機では、現在のアルマ望遠鏡よりも広いおよそ20ギガヘルツの周波数帯域にわたって、天体からの電波を高い感度で一度に受信できることが実証されています。この受信機を使用することで、例えば、星が生まれるガス雲に含まれるさまざまな分子や超遠方の銀河からの電波を、たいへん高い効率で検出できるようになることが期待されています。加えて、小嶋助教らは、さらに幅広い100ギガヘルツ以上の周波数帯域の電波を一度に観測できる新しい受信機システムの設計と開発も進めています。これらが実用化されれば、従来の電波望遠鏡観測の常識を打ち破るような多彩な観測が可能になるのです。

この賞の授与式は、横浜市で開催された「マイクロウェーブ展2018」会期中の2018年11月29日に執り行われました。

これらの研究の一部は、情報通信研究機構、電気通信大学との共同研究として実施されました。

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