省エネ機器の設置

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UR都市機構

コージェネレーションシステム

コージェネレーションシステムとは、電気と熱を同時に発生させて利用するシステムのことで、1つのエネルギーから2つ以上の有効なエネルギーを得られます。発電機の動力源となる原動機にはガスエンジンやガスタービンなどが使用され、稼動時に排出される排ガスや冷却水からの熱を温水として回収し給湯や温水式の床暖房などに利用しています。
熱と電気を有効に利用することによって高いエネルギー効率が得られ、省エネルギーに大きく寄与します。平成2年より21年度末まで10地区約5千戸の住宅において導入しています。

コージェネレーションシステム(イメージ・写真)

実績・事例
  • パレール川崎(1990)  神奈川県川崎市 複合施設
  • 桜宮リバーシティ(1991) 大阪府大阪市  複合施設
  • アルーサ北与野(1993)  埼玉県さいたま市 複合施設
  • 横浜ポートサイド(1994) 神奈川県横浜市 複合施設
  • サンクレア池下 (1997) 愛知県名古屋市 複合施設
  • ベルマージュ堺(1999)   大阪府堺市 複合施設
  • 酉島リバーサイドヒルなぎさ街 (1999)  大阪府大阪市 住棟
  • HAT神戸・灘の浜(1999) 兵庫県神戸市 住棟
  • HAT神戸・脇浜(2000)  兵庫県神戸市 住棟
  • 大川端リバーシティ21II (2000) 東京都中央区 住棟
  • アクティ汐留 (2004) 東京都港区 住棟

    家庭用燃料電池

    家庭用燃料電池は、都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて電気を発生させるとともに、反応時の排熱を回収して給湯に利用する効率の高いエネルギーシステムです。平成16年度に集合住宅で世界初となる実用化を行い、平成21年度末までに3地区において導入しています。

    家庭用燃料電池(イメージ・写真)

    実績・事例
    • アーベインなんばウエスト(2005) 大阪府大阪市
    • サンヴァリエ桜堤(2006) 東京都武蔵野市
    • ハートアイランド新田三番街(2006) 東京都足立区

    CO2ヒートポンプ式給湯機

    CO2ヒートポンプ式給湯機は、冷媒としてCO2を使い、大気の熱でお湯を沸かす給湯機です。従来の電気温水機に比べて消費電力が削減できる新しい給湯システムで、夜間電力を使用して貯湯するため、昼間の電力需要の抑制にも寄与しています。

    CO2ヒートポンプ式給湯機(イメージ)

    CO2ヒートポンプ式給湯機(写真)

    ヒートポンプユニット貯湯タンクユニット

    実績・事例
    ヴァンガードタワー(東京都豊島区) (2007)
    ハートアイランド新田四番街(東京都足立区) (2010)

ピークアラーム機能付分電盤

ライフスタイルの変化により、一般家庭で使用される家電製品の種類は膨大なものになってきています。家電製品の販売店に足を踏み入れてみると、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機等はもとより、近年の情報化社会に対応したパソコン、携帯電話等の情報家電機器の種類の多さが目立っています。

UR都市機構では、様々な家電製品の普及と各住宅の電気使用状況の関係に注目し、電気の使い過ぎによる家庭内での不意の停電を防止する機能を有する住宅分電盤の開発を目指して研究を実施してきました。調査研究を通じ、試作品での有効性の検証等を経て、ピークアラーム機能付分電盤(過電流警報機能付分電盤)は製品化されました。

過電流警報装置(ピークアラーム機能)(写真)

UR都市機構では、平成11年頃の管理開始物件から、ピークアラーム機能付分電盤を標準仕様として採用しています。
この分電盤は、
1.  現在使用している電流の量をパーセント(%)表示
2.  電気の使いすぎを音声で通報
の機能を有しており、さらに音声と表示の移報接点を有し住宅情報盤への移報も行っています。このピークアラーム機能付分電盤は、電気の使いすぎによる不意の全停電防止に、そして省エネルギー対策にも役立つ設備として、居住者の方からも好評を得ています。

潜熱回収型給湯暖房機

潜熱回収型給湯暖房機は、二次熱交換器で水を予備加熱することで排熱から得られる潜熱などを再利用してお湯を沸かす、エネルギー効率の高いガス給湯暖房機です。

従来型では排気ロスが20%ありましたが、潜熱回収型給湯暖房機では、排気ロスを5%程度まで低減しています。UR都市機構では、平成15年度に導入を始め、平成18年度からはファミリー向け住宅に標準的に設置しています。平成21年度末までに約2万戸に設置しています。

潜熱回収型給湯暖房機(イラスト・写真)

LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)

LEDとは直訳すると「光を発生する半導体(ダイオード)」で、電気を流すと発光する半導体の一種です。1996年に現在のLEDを光源とした照明器具(以下「LED照明」)の原型となる白色LEDが誕生後、年々発光効率が向上しており、蛍光灯に続く第4世代の明かりとして期待され、開発・導入が進んでいます。

LEDの主な特徴としては、
1. 長寿命
2. 高効率(少ないエネルギー使用量)
3. 省資源(長寿命、コンパクト)
4. 虫が寄り難い(紫外線が出ない)
5. 現時点では、他の器具(電球、蛍光灯に比して)より高価
等が上げられます。

UR賃貸住宅の共用部より排出されるCO2は、UR都市機構が事業の中で直接排出するCO2の約半分を占めています。その中でも共用廊下やエントランスなどの共用部の照明設備は多くの割合を占めており大きな課題となっていますが、長寿命・高効率の特徴をもつLED照明はこの課題を解消する有効な手段のひとつであると考えられます。

UR都市機構では共用部からのCO2を積極的に削減する先進的な取り組みとして、金町第一団地の建替後住棟の共用廊下部分において、LED照明を全面的に採用しました。この住棟ではLED照明の導入により、従来の一般的な蛍光灯と比較し同等の明るさを保ちながら、消費電力を約40%削減することができました。この集合住宅の共用廊下部分にLED照明を導入した取り組みは、国内でも先進的な事例となっています※。
※(社)日本照明器具工業会による。

シャレール西ヶ原(写真)

シャレール西ヶ原

金町第一団地(写真)

金町第一団地(写真)

金町第一団地

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