写真:SS-520 4号機実験 機体公開
JAXAは、SS-520 5号機による超小型衛星打上げの実証実験を12月25日(月)10:00~14:15(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所で実施する予定です。
SS-520 5号機は、観測ロケットとして運用しているSS-520に3段を搭載した改良型の小型ロケットで、東京大学で開発された超小型衛星「TRICOM-1R」(トリコム-ワン-アール)を搭載します。
SS-520 5号機は、今年1月の4号機での実験失敗の原因対策を施し、当初の目的である超小型衛星打上げ機に係る技術の先行実証の再実験として行うこととしました。
4号機の失敗原因に対する対策とその他の改善点が、5号機の設計に反映され、改善内容にかかる検証試験は順調に実施されており、結果も良好です。
SS-520 5号機による超小型衛星打ち上げ実証実験期間は12月25日から2018年1月31日(予備期間を含む)に設定されています。
今回は、内之浦より打ち上げの模様を中継する予定です。ライブ中継の詳細は決まり次第お知らせしますので、どうぞお楽しみに!
SS-520 5号機は、観測ロケットとして運用しているSS-520に3段を搭載した改良型の小型ロケットです。
搭載ペイロードTRICOM-1Rについて
TRICOM-1R主要諸元
概要 超小型衛星
寸法
116mm×116mm×346mm(アンテナ部分除く)
重量 約3kg
軌道
近地点180km×遠地点1,500kmの楕円軌道傾斜角 31度
TRICOM-1R(トリコム-ワン-アール)は、東京大学で開発された超小型衛星ほどよし3&4号機の実績を基にした次期衛星です。経済産業省宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)に採択されたことをうけて東京大学において開発されました。
地球を周回しながら地上端末から送られるデータを収集(Store)し、衛星が管制局上空に来た時にコマンドにより地上局にデータを転送(Forward)するStore and Forwardミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像ミッション、また、打上げ・軌道投入後ただちに自律的に地球撮像を実施して、地上との最初の通信で観測データを地上へ送る即時観測ミッションを行う予定です。