日本航空ボーイング777-300ER[発動機の破損に準ずる事態]平成29年9月5日発生

ad

日本航空株式会社所属 ボーイング式777-300ER型機の重大インシデント[発動機の破損(破片が当該発動機のケースを貫通した場合に限る。)に準ずる事態](東京国際空港、平成29年9月5日発生)

2019-10-31 運輸安全委員会

概要

報告書番号:AI2019-7-1

発生年月日:2017年09月05日

発生場所:東京国際空港

航空機種類:飛行機

航空機区分:大型機

型式:ボーイング式777-300ER型

登録記号:JA743J

運航者:日本航空株式会社(法人番号 7010701007666)

事故等種類:発動機の破損(破片が当該発動機のケースを貫通した場合に限る。)に準ずる事態

概要

 日本航空株式会社所属ボーイング式777-300ER型JA743Jは、平成29年9月5日(火)、東京国際空港の滑走路34Rから離陸した直後に、第1(左側)エンジンから異音が発生するとともに不具合が発生したことを示す計器表示があったため、同エンジンを停止して引き返し、管制上の優先権を得て同空港に着陸した。

 着陸後の点検において、同エンジンの低圧タービン(LPT)の複数段の静翼及び動翼が損傷し、タービン・リア・フレームに開口が発生していることが確認された。

原因

 本重大インシデントは、同機が離陸した直後に、第1(左側)エンジンの低圧タービン(LPT)の複数段の静翼及び動翼が損傷したため、それらの破片の一部がタービン・リア・フレーム(TRF)に衝突して開口が発生したものと推定される。

 低圧タービンの複数段の静翼及び動翼が損傷したことについては、LPT第5段静翼の1枚が破断したことによるものと推定される。

 LPT第5段静翼の1枚が破断したことについては、アーチバインディングによる応力集中により生じた亀裂がエンジンの運転に伴う繰り返し応力により破断に至ったものと推定される。

死傷者数:なし

報告書(PDF):公表説明資料 公表年月日:2019年10月31日

ad

0108交通物流機械及び建設機械0300航空・宇宙一般0301機体システム2100総合技術監理一般
ad
ad
Follow
ad
タイトルとURLをコピーしました