2026-08-27 運輸安全委員会
貨物船CRIMSON POLARISは、青森県八戸港港外で単錨泊中、南東風と高波を受けて走錨し、港内へ圧流されて浅所に乗り揚げた。乗組員に死傷者はなかったが、船体に亀裂が生じ、後に船体が二つに分断され、燃料油や積荷が流出した。事故原因は、投錨時の錨鎖伸出速度の制御や後進投錨が適切でなく、錨鎖が海底で団子状となり、錨の係駐力が十分に発揮されなかった可能性があることに加え、走錨の検知と検知後の対応が遅れたこととされた。船長が錨の状態を慎重に確認せず再投錨を行わなかったことや、危険性を過小評価して揚錨・主機使用などを速やかに実施しなかったことも関与したと考えられている。

<関連情報>
- https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/ship/detail2.php?id=13489
- https://jtsb.mlit.go.jp/ship/rep-acci/2026/MA2026-8-1_2021tk0007.pdf
概要
貨物船CRIMSON POLARISは、船長ほか20人が乗り組み、青森県八戸市八戸港港外において単錨泊中、風と波を受けて圧流され、令和3年8月11日07時27分頃~31分頃に同港港内の浅所に乗り揚げた。
CRIMSON POLARISは、乗組員に死傷者はいなかったが、船体に亀裂を生じ、後に船体が二つに分断し、燃料油及び積荷が流出した。
原因
本事故は、風速約8m/sの南東風が吹き、東北東からの周期約11秒、波高約4.0m以上の波が発生している状況下、八戸港港外において、単錨泊中であったCRIMSON POLARISが走錨し、かつ、走錨の検知及び走錨検知後の対処が遅れたため、同港港内の浅所に乗り揚げたものと考えられる。
CRIMSON POLARISが走錨したのは、投錨後の錨鎖伸出速度の制御と後進投錨が適切に行われず、海底で錨鎖が団子状態となって錨が正常な性能を発揮できなかったことによる可能性があると考えられる。船長が、錨鎖の張り具合を慎重に確認することなく錨が掻いたと判断し、揚錨して再投錨する措置を採らなかったことは、CRIMSON POLARISの係駐力が不十分なまま錨泊を開始したことに関与した可能性がある。
走錨の検知及び走錨検知後の対処が遅れたのは、船長による振れ回り範囲の設定が過大であったこと及び船長が一等航海士の進言を受けても走錨による乗揚の危険性を疑わず、揚錨や主機の使用等の対処を速やかに採らなかったことによると考えられる。
 岡山航空 セスナT206Hの重大インシデント[着陸時において航空機の脚以外の部分が地表面に接触した事態](那覇空港滑走路18L、令和5年1月11日発生)](https://tiisys.com/wp-content/uploads/2026/08/スクリーンショット-2026-08-27-153112.png)
