BESIII実験がX(2370)をグルーボール優勢粒子として同定(BESIII Experiment Identifies X(2370) as a Glueball Dominated Particle)

2026-08-06 中国科学院(CAS)

中国科学院(CAS)のBESIII共同研究グループは、北京電子陽電子衝突型加速器(BEPCII)で得られた100億個以上のJ/ψ事象を解析し、新粒子X(2370)の主要成分がスピン・パリティ量子数0⁻⁺を持つ擬スカラー・グルーボールであると発表した。グルーボールは、強い相互作用を媒介するグルーオン同士が結合して形成される粒子であり、量子色力学(QCD)が予言するものの、約50年間にわたり実験的確認が困難だった。BESIIIは2011年にX(2370)を発見し、その後の長期研究で質量、スピン・パリティ、さらにグルーボールに不可欠な「フレーバー一重項」の性質を実証したことで、X(2370)がグルーボール成分を主体とすることを示す一連の証拠を確立した。この成果は、QCDの非アーベルゲージ構造を低エネルギー領域で直接検証する重要な成果であり、力を媒介する粒子だけから成る新しい物質の存在を示唆する。また、大規模加速器施設による長期データ蓄積、精密測定、国際共同研究の有効性を示す画期的成果でもある。

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1701物理及び化学
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