2026-08-03 フラウンホーファー研究機構
フラウンホーファー研究機構は、過熱水蒸気(Superheated Steam)と電気加熱を組み合わせた高効率乾燥技術を開発した。食品、紙、木材、繊維、化学製品などの産業では乾燥工程がエネルギー消費の大きな割合を占めるが、従来の熱風乾燥は熱損失が大きく、化石燃料への依存も課題となっている。新技術では、密閉系で循環させた過熱水蒸気を乾燥媒体として利用し、電力によって効率的に加熱することで、熱回収を容易にするとともに乾燥効率を向上させる。酸素濃度が低い環境で乾燥を行うため、酸化や品質劣化を抑制できるほか、排ガスの発生も低減される。さらに、再生可能エネルギー由来の電力と組み合わせることで、乾燥工程のCO₂排出量削減や産業プロセスの電化(Electrification)を促進できる点が特徴である。本技術はエネルギー多消費産業の脱炭素化を支える実用技術として期待され、欧州の気候中立化や持続可能な製造プロセスの実現に貢献するとされている。

© Fraunhofer IGB
Using electricity-generated superheated steam instead of hot air for industrial drying processes can drastically lower energy consumption.
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