2026-07-29 国土地理院
国土地理院は、2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震(M7.1、最大震度7)について、「だいち2号(ALOS-2)」および「だいち4号(ALOS-4)」の合成開口レーダー(SAR)データを用いて干渉SAR解析を実施した。2.5次元解析の結果、日奈久断層帯北西部で最大約1mの東向き変動と最大約50cmの沈降が確認された。また、西側観測では最大約1mの衛星から遠ざかる変動、東側観測では最大約50cmの衛星に近づく変動が観測され、断層近傍では複雑な地殻変動が生じていることが明らかとなった。これらの変位分布は、地震に伴う断層運動の特徴を反映しており、震源断層の活動状況や変位量の把握に重要な情報を提供する。解析には気象庁の数値予報格子点データを用いた対流圏遅延補正が適用されており、結果は速報値として公表された。今後、詳細解析により内容が更新される可能性がある。本成果は、地震発生後の迅速な被害把握や断層モデルの高度化、防災・減災対策に活用されることが期待される。

図1 図2及び図3の変位量を用いた2.5次元解析結果
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