産業技術総合研究所

少数データから短時間で現場環境に応じた最適加工条件を決定 0705金属加工

少数データから短時間で現場環境に応じた最適加工条件を決定

一枚の金属板から立体形状に成形するへら絞り「スピニング」加工において、AIを使ってローラーの最適な動作経路「ローラーパス」を瞬時に決定する技術を開発した。短時間で容易に、立体形状の高さや板厚が狙い通りの寸法となるように成形できる。
全固体電池の性能を加熱処理で大幅に向上~電気自動車用電池への応用に期待~ 0501セラミックス及び無機化学製品

全固体電池の性能を加熱処理で大幅に向上~電気自動車用電池への応用に期待~

全固体電池の固体電解質と電極が形成する界面の抵抗(界面抵抗)が、大気中の水蒸気によって大きく増加し、電池性能を低下させることを発見した。さらに、増大した界面抵抗は加熱処理を行うことによって1/10以下に低減し、大気や水蒸気に全く曝露せずに作製した電池と同等の抵抗に改善できることを実証した。つまり、全固体電池の低下した性能を、加熱処理だけで大幅に向上させる技術を開発した。
地下鉄における混雑時の運転状況を模した車内 CO2濃度の計測と換気の評価 1104空気調和

地下鉄における混雑時の運転状況を模した車内 CO2濃度の計測と換気の評価

地下鉄の実車両を用いて混雑時の運転状況を模してCO2を車両内に吐出させ、車内CO2濃度変化を実測。混雑時の運転状況を模して窓閉状態で約9分間走行すると、車内のCO2濃度は3,200 ppm程度まで上昇した。10 cm×2カ所の窓開状態で車内のCO2濃度は約15%減少し、窓開けによる換気は一定の効果があることが改めて確認された。
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室温で量子輸送可能な2.8 nmのカーボンナノチューブトランジスタ 0501セラミックス及び無機化学製品

室温で量子輸送可能な2.8 nmのカーボンナノチューブトランジスタ

透過型電子顕微鏡(TEM)内高精度ナノマニピュレーション技術の開発を行い、個々のカーボンナノチューブ(CNT)に対して局所的にらせん構造を変化させ、金属-半導体転移を制御することにより、CNT分子内トランジスタの作製に成功しました。
生分解材料からなる両親媒性高分子を開発~ポリエステルとポリアミド由来ジブロック共重合体の創製~ 0504高分子製品

生分解材料からなる両親媒性高分子を開発~ポリエステルとポリアミド由来ジブロック共重合体の創製~

生分解性骨格からなる新たな両親媒性高分子材料を開発した。ポリエステルとポリアミドを結合させた新素材を開発し、両親媒性を実証。原料成分にいずれも生分解性のあるポリエステルとポリアミドを採用。
熱の局所的かつ過渡的な逆流現象の原理を初めて解明 1700応用理学一般

熱の局所的かつ過渡的な逆流現象の原理を初めて解明

材料両端の温度差とは逆向きの熱流が局所的かつ過渡的に発生する「熱インダクタンス現象」が、ある条件の下では材料によらず普遍的に生じることを初めて解明した。
強磁場発生装置を用いない量子抵抗標準素子の開発に成功 1700応用理学一般

強磁場発生装置を用いない量子抵抗標準素子の開発に成功

トポロジカル絶縁体を応用、国家計量標準と同等精度の電気測定がより手軽に021-12-14 産業技術総合研究所ポイント 新材料トポロジカル絶縁体を応用することで、強磁場発生装置が不要な量子抵抗標準素子を開発 素子の品質向上により安定性を大幅改...
GaNとSiCを一体化したハイブリッド型トランジスタを世界で初めて動作実証 0403電子応用

GaNとSiCを一体化したハイブリッド型トランジスタを世界で初めて動作実証

ワイドバンドギャップ半導体である窒化ガリウム(GaN)を用いた高電子移動度トランジスタと炭化ケイ素(SiC)を用いたPNダイオードの両者をモノリシックに一体化した、ハイブリッド型トランジスタの作製および動作実証に世界で初めて成功した。GaNとSiCのデバイス試作を両立できる独自の一貫製造プロセスラインの構築によって、ハイブリッド型トランジスタの実現に至った。試作したハイブリッド型トランジスタは、GaNの特長である低いオン抵抗およびSiCダイオードで実績のある非破壊降伏の両立を実現した。
ベンゼン分子を平行に積層することに初めて成功~水素結合性無機構造体(HIF)を開発~ 0501セラミックス及び無機化学製品

ベンゼン分子を平行に積層することに初めて成功~水素結合性無機構造体(HIF)を開発~

水素結合性無機構造体(HIF)の開発に成功した。HIFが有するナノハニカム細孔内において、ベンゼンなどの芳香族化合物を平行に積層(パラレルπ–πスタッキング)させることに初めて成功し、詳細な構造を明らかにした。ガラスの基本単位であるオルトケイ酸のかご型8量体(Q8H8)を用いて、種々の水素結合性無機構造体(HIF)結晶の作成に成功した。また、Q8H8が3次元状に水素結合ネットワーク化したHIFのナノハニカム細孔内に、芳香族化合物を平行に積層させることができた。
可視光で水から水素を生成する粉末光触媒の変換効率向上の条件を明確化 0505化学装置及び設備

可視光で水から水素を生成する粉末光触媒の変換効率向上の条件を明確化

可視光で水を水素と酸素に分解する酸硫化物光触媒の一つであるY2Ti2O5S2について、太陽エネルギーから水分解反応エネルギーへの変換効率が実用化の目安となる10%を超えるために必要な条件を明確化した。
超深海の変質したマントル岩石の内部で炭素を含む海水が循環していることを明らかに 1702地球物理及び地球化学

超深海の変質したマントル岩石の内部で炭素を含む海水が循環していることを明らかに

伊豆・小笠原海溝の水深6,400メートルの陸側岩盤を調査・分析した結果、炭素を含む海水が前弧マントル内を数万年以上かけて循環していたことが明らかとなった。沈み込み帯浅部の前弧マントルは、数万年以上炭素を保持できる炭素貯蔵庫である可能性が示され、深海生命活動との関係解明が期待される。
自然にはない反射特性を示す140 GHz帯メタサーフェス反射板を開発 0404情報通信

自然にはない反射特性を示す140 GHz帯メタサーフェス反射板を開発

次世代のポスト5G/6Gで利用が想定される140 GHz帯において、電磁波を設定した特定方向に高効率で反射するメタサーフェス反射板を世界で初めて開発した。
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