1700応用理学一般 ヒドリド超イオン導電体の発見~H–超イオン導電性を示す固体電解質材料を初めて創出~ 電荷担体となるH–と酸化物イオン(O2–)が共存する酸水素化物を対象にした物質探索をおこない、新規H–イオン導電体BLHOを開発することに成功しました。酸水素化物の合成に、常圧下での一般的な固相反応で酸水素化物を合成したことで、多量の空孔を含む常圧安定組成の存在を見いだせたことがH–超イオン導電相の発見の鍵となりました。 2022-01-14 1700応用理学一般
0402電気応用 世界最小電圧の乾電池1本で発光する有機ELを開発 世界最小電圧の乾電池1本分の起電力でディスプレイ並みの明るさで発光できる有機ELの開発に成功した。発光プロセスを担う有機分子同士の界面での相互作用をコントロールし、また蛍光色素をドーピングすることで、従来の類似構造のデバイスに比べ約70倍発光効率を向上させ、低電圧での高い発光輝度を実現した。 2022-01-07 0402電気応用
1700応用理学一般 目に見えない近赤外光を高効率に可視光に変換する新技術を発明(平本グループ) 目に見えない近赤外光を、有機半導体薄膜の界面で、高効率に可視光に変換する新技術を発明した。従来用いられてきたレアメタルや有害元素などを必要とせず、さらに従来に比べ約100倍高い変換効率を実現した。 2021-11-19 1700応用理学一般
0705金属加工 従来より3桁小さいパルスエネルギーを使用し、従来と同等のレーザーピーニング効果が得られることを発見した。 レーザーピーニングは、高出力のパルスレーザーを照射して材料の表面に圧縮の残留応力を形成することにより、材料の機械的な強度を飛躍的に高める表面処理技術。 2021-07-15 0705金属加工
1700応用理学一般 単一分子の精密ナノ分光 ~観察しているナノ物質の性質を正確に評価する手法の確立~ ナノメートルサイズの領域に局在する光を用いることで、原子分解能を持つ顕微鏡で観察しているナノ物質の性質を直接測る精密ナノ分光手法を確立した。 2021-07-02 1700応用理学一般
0504高分子製品 プラスチック分解酵素の熱安定性と活性を向上させ、熱安定性向上の構造的基盤と活性向上の機構を解明 ポリエチレンテレフタレート(PET)分解酵素のPET2を改変し、その熱安定性を6.7℃、PET分解活性を6.8倍向上させることに成功しました。また、X線結晶構造解析により熱安定性向上の構造的基盤を解明し、さらに1分子観察によりPET分解活性向上のメカニズムを解明した。 2021-07-01 0504高分子製品
1701物理及び化学 「はやぶさ2」サンプルカプセル内の粒子のPhase2キュレーション高知チームによる分析開始について Phase2キュレーション高知チームは、「大型放射光施設SPring-8」で小惑星リュウグウの粒子分析を開始する。 2021-06-17 1701物理及び化学2004放射線利用
1700応用理学一般 H‒イオンの低温高速伝導を実現 負の電荷を持つ水素であるヒドリド(H‒)イオンが、室温から300度までの低温領域で優れた伝導を示す固体材料を発見した。この優れたイオン伝導が、アニオン秩序による高温相(高伝導相)の低温安定化によってもたらされていることを見いだした。 2021-06-03 1700応用理学一般
0403電子応用 原子点接触の形成による巨大なラマン応答の発見(熊谷 崇准教授ら) 探針増強ラマン分光の先端計測技術を応用した原子スケールの極微分光法を開発し、銀の探針と単結晶シリコン表面との間に原子点接触を形成した際に巨大なラマン応答が得られることを世界で初めて発見した。 2021-05-07 0403電子応用
0501セラミックス及び無機化学製品 ナノグラフェンの二重らせん構造が電子回折で明らかに ~分子の凹凸でパズルのように組み上がる~ 有機溶媒中で自己集合しナノファイバーを形成する湾曲ナノグラフェンを開発した。電子回折結晶構造解析によってファイバー中での分子配列を決定し、湾曲ナノグラフェンが二重らせん構造を取っていることを明らかにした。置換基を持たない湾曲ナノグラフェンがお互いの凹凸によってパズルのように組み上がっている。 2021-03-25 0501セラミックス及び無機化学製品
1700応用理学一般 固い鎖で相転移を制御:無限アニオン鎖を持つ1次元電荷移動錯体の開発 無限アニオン鎖を持つ1次元電荷移動錯体を開発した。放射光X線結晶構造解析により、室温から低温までの結晶構造を決定し、等間隔に分子が配列した1次元構造が低温まで保持されていることを明らかにした。 2021-03-22 1700応用理学一般
1701物理及び化学 放射光によるフェムト秒超高速緩和過程の時間追跡 アンジュレータという光源装置を用いて極端紫外領域で二つの放射光波束を作り、その時間差をアト秒の精度で制御することにより、キセノン原子に生じた内殻空孔の電子移動による緩和を追跡することに成功した。 2021-03-18 1701物理及び化学