科学技術振興機構(JST)

0505化学装置及び設備

光で二酸化炭素を有用な化学原料に高効率変換 150度以下の低温でCO2からCOを選択的に合成できる新触媒技術

独自に開発した触媒を用いて、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を原料とし、化学工業において有用な一酸化炭素(CO)を150度以下の低温で製造することに成功した。
1504数理・情報

計測誤差があるセンサーを使っても安全に動くように 制御ソフトウェアを自動で変換する手法を開発

自動運転をはじめとした外部環境とやり取りするさまざまな制御システムのセンサーに計測誤差があっても、安全に動くように制御ソフトウェアのモデルを自動で変換する手法を開発した。
0502有機化学製品

フラーレンの球面構造はどのようにしてできるのか

平面状の炭化水素(C60H30)が徐々に反応し、曲面の中間体を経ながら、最終的にC60へと変換される様子を原子分解能電子顕微鏡の映像として捉えることに成功した。
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1700応用理学一般

光の磁場成分を増強するナノアンテナで 未開拓な光学遷移の増強に成功

磁気双極子遷移を大幅に増強する誘電体ナノアンテナを開発し、物質の光励起・緩和過程の新しい制御手法を実証した。独自に開発したシリコンナノ粒子について、①直径を数ナノメートルの精度で制御する技術と②磁気双極子発光体を表面に付加する技術を開発し、10倍以上に増強された磁気双極子遷移発光を実現した。
0403電子応用

革新的な極性金属を発見 電子のスピンと運動がロックした状態の制御に成功

空間反転対称性の破れた結晶の中で実現する電子のスピンと運動量がロックした状態を、構成元素を変化させることで制御できる金属物質を発見した。この物質は、ビスマスやアンチモンの二次元伝導層とマンガンなどからなる絶縁層が積層した物質で、二次元伝導層が正方形からジグザグ構造にわずかに歪むことで、空間反転対称性の破れた極性構造となることが実験的に明らかになった。
0403電子応用

世界初、分数電荷準粒子のアンドレーエフ反射の観測に成功

半導体を用いて電子1個よりも小さな電荷(分数電荷準粒子)のアンドレーエフ反射を観測することに成功した。これは2次元電子系が低温・強磁場中で示す分数量子ホール状態において、分数電荷準粒子が界面に入射する際、電子が透過し、分数電荷を持つ正孔が反射される現象。
0109ロボット

自動運転技術を用いたAI教習システムの製品化

自動車教習所の教習指導員の運転行動をルール化した運転モデルを開発した。開発したモデルと自動運転技術を用いて危険回避の手法を確立し、AI教習システムとして製品化した。
1602ソフトウェア工学

注目のナノポアセンサー AIでノイズを制御し精密に形状を測定 変異ウイルス検査システムへの応用に期待

水中におけるナノサイズの物体の動きを精確に測定するナノポアセンサーで観測される電流ノイズを除去する深層学習アルゴリズムを開発した。1個のナノ粒子がナノポアを通過する際に生じるイオン電流信号に当該手法を適用することで、ノイズに埋もれた細かな電流変化も判別可能に。
0108交通物流機械及び建設機械

輸送時の振動・搬送物の揺れを低減させる装置を開発 ~バイオ医薬品などの輸送への応用にも期待~

JAXAの防振技術と多摩川精機の無揺動化技術を組み合わせ、振動のみならず、車両の傾きの影響や加減速・右左折による揺れも低減する無揺動防振装置を開発した。低減効果を定量的に確保した輸送品質を実現し、精密機器をはじめ医薬品などの特に振動や揺れに弱い物の輸送への応用が期待される。
1700応用理学一般

音波による磁石の向きの制御に世界で初めて成功

表面弾性波から電子のスピンへの角運動量の移動を利用することにより、音波による磁石の向きの制御に世界で初めて成功した。表面弾性波を用いたデバイスは、高精度なバンドパスフィルターとして携帯電話などに内蔵されており、記録素子として広く使われる磁性との融合によりデバイスの高度化が期待できる。
0404情報通信

小型テラヘルツ合分波器を新開発 ~シリコンチップが6Gの未来を切り拓く~

誘電体としてのシリコンに着目し、テラヘルツ波のトンネリング現象を利用することで、300ギガヘルツ帯の4チャネル合分波器の開発に成功した。本デバイスの大きさは、約4平方センチメートルと極めて小型であり、テラヘルツ波を用いた超大容量通信の各種応用展開を切り拓く成果である。
0501セラミックス及び無機化学製品

プリンターで創る高屈折率・無反射なスーパー材料 ~未来の情報通信や熱マネジメントに向けて~

テラヘルツ電磁波で動作する高屈折率・無反射な新材料を実現した。独自に開発した人工構造材料(メタサーフェス)の特許技術を応用し、電波法で電波として定義される最上限の3テラヘルツの周波数で実現した。高屈折率・無反射なメタサーフェスの作製には、スーパーインクジェットプリンターと呼ばれる微細な構造を描ける印刷技術を用いた。
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