1701物理及び化学

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元素周期表の極限の分子にみつけた周期律のほころび

超重元素のドブニウム(Db)、揮発性を利用した化学分析を試み、純粋な形でのドブニウム化合物の合成・分離にはじめて成功した。さらに、周期表からの予想と比べ、化合物中でドブニウムが「電子を放出しやすい」という金属的な性質を失っていることがわかった。
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すばる望遠鏡が明らかにした新星爆発によるリチウム生成量の多様性

すばる望遠鏡とHDSを用いた新星「いて座V5669」の観測で、史上8例目となる新星によるリチウム生成を捉えた。ところが今回は、リチウムの量がこれまでの例のわずか数パーセントとたいへん少なく、その生成量は新星によって100倍程度の幅があり、多様であることが分かった。
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結晶はどのようにして姿を変えるのか

複数の結晶形をとる物質において、1つの結晶形から他の結晶形に転移する新しい様式を発見した。
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ビッグバンで生成されるリチウム量の矛盾、解決へ一歩前進

ビッグバン元素合成による7Liの推定量が観測量の3 – 4倍程度多い「宇宙リチウム問題」に関わる原子核反応断面積の測定を行い、7Liの推定量が1割ほど下方修正される可能性を示した。不安定核同士の反応 (7Be + 中性子) を、トロイの木馬法を用いて測定し、7Liの第一励起状態への遷移の寄与を初めて定量的に示した。
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アルマ望遠鏡が観測した、混沌とした惑星誕生現場の姿

原始惑星系円盤を研究し惑星形成の詳細を解明しようとしてきた。アルマ望遠鏡を使って、若い星Elias 2-27を取り巻く原始惑星系円盤の渦巻き構造を深く掘り下げている。渦巻きの起源は、重力による不安定性であると考えてる。
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埋もれた暗黒物質の地図を掘り起こす

深層学習を利用し、観測から得られる暗黒物質の地図からノイズを取り除く方法を開発した。
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ついに発見された理論上の超新星~明らかになった恒星進化の分岐点~

理論的に予測されていた爆発メカニズムの電子捕獲型超新星が、アマチュア天文家と観測・理論の天文学者らによって、初めて発見された。白色矮星となるか超新星となるか、その分岐点にあたる恒星の進化の謎に迫る、重要な成果です。
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地球形成初期、鉄への水素の溶け込みは硫黄に阻害されていた

地球形成初期を模擬した高温高圧下での中性子回折実験を行い、鉄に取り込まれた水素の量を決定した。硫黄の共存によって鉄の水素化が抑制されることが分かった。
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「はやぶさ2」サンプルカプセル内の粒子のPhase2キュレーション高知チームによる分析開始について

Phase2キュレーション高知チームは、「大型放射光施設SPring-8」で小惑星リュウグウの粒子分析を開始する。
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電波地図で、星を生み出す銀河の多様性を明らかにする

天の川銀河から近い距離にある多数の銀河を撮影し、星の誕生現場である分子雲を膨大な数調査した。その結果、星の生育環境はすべてが同じではなく、場所によってさまざまであることが分かった。
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ネオン20原子核の新しい存在形態の発見~低密度原子核物質の解明に向けて~

中性子星の表面近くで現れる原子核物質の新奇な存在形態(アルファ凝縮状態)の候補をネオン20原子核で発見した。
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むりかぶし望遠鏡で小惑星「Kushiike」の観測に成功

小惑星「Kushiike」は新潟県上越市清里区に1920年9月16日に落下した隕石、櫛池隕石にちなんで名付けられた天体。櫛池隕石落下100年の記念事業の一つとして、上越天文教育研究会の働きかけにより平成30年に小惑星の命名プロジェクトが始動した。
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