2025-11-21 産業技術総合研究所
AISTは、機能性化学品の精製を連続生産方式に移行するための小型連続精製装置を実証したことを発表しました。この装置は、従来のバッチ式に比べて省力かつ高効率で、化学反応から生成物分離・純化までをコンパクトに連続系で行うことが可能です。実証実験では、装置内で機能性化学品(例えば医薬中間体や高付加価値化学品)を効率的に精製できることが示され、研究者らは本装置が化学品製造プロセスの省エネルギー化・省資源化に寄与するとしています。さらに、装置のモジュール化・自動化により、工場スケールへの展開や少量多品種生産への適用も視野に入れており、化学産業の脱炭素化・スマート化に向けた重要な一歩と位置づけられています。

図1 ICMモジュール一式でのT-BINAP連続精製処理のイメージ
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