2025-09-10 米国国立標準技術研究所(NIST)
金属3Dプリンティングでは、レーザー照射で金属粉末を溶かす際に「キーホールポア」という空洞欠陥が生じやすく、部品強度低下の要因となる。NIST研究者は、この欠陥をリアルタイム検出する方法として、溶融プール表面での光の反射・屈折が生み出す“コースティク”パターンに着目。半球状の反射ドームと特殊コーティングを用いて反射回数を制御し、高速カメラでパターンを毎秒6万コマ記録した結果、キーホールの深さ推定が可能であることを示した。現状では装置の大きさや距離に制約があるが、将来的にはプリンタ内部に小型反射器を組み込み、欠陥発生を即座に検知・制御できる技術として応用が期待される。
NIST researcher David Deisenroth works with an imaging device in his lab at NIST’s campus in Gaithersburg, Maryland. Credit: M. King/NIST
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