2025-09-09 産業技術総合研究所
国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、理化学研究所、日本電気株式会社(NEC)、富士通株式会社は、超伝導方式による大規模量子コンピューターの実現に向けたサプライチェーンの技術報告書(第一報)を公開しました。これはSIPプログラム(戦略的イノベーション創造プログラム)の一環で、産総研の昆盛太郎氏を責任者に策定。「超伝導方式量子コンピューターの要素技術と必要スペック」「大規模化のための開発要素」「世界の研究動向」などを俯瞰した図やロードマップを含む報告書です。信号増幅器、ケーブル、コネクター、高周波部品、希釈冷凍機、制御システムといった部品は、多くが日本企業により開発されており(日本31種、米国29種)、国内産業界による参入とサプライチェーンの強靭化を後押しする内容として意義があります。今後は他方式(光量子、中性原子、イオントラップなど)にも技術報告書を拡大するとともに、非量子産業技術の転用も検討されます。
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