5月8日から発生している太陽フレアのGNSS測位への影響(速報)

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2024-05-13 国土地理院

  • カーナビやスマホなど一般の皆様が利用する測位方式では、5月11日から12日にかけて、誤差が大きくなる時間帯がありました。
  • 測量や地殻変動の監視、高精度測位サービスなど専門家が利用する測位方式では、電離層の乱れの影響を受けにくい手法を使用しており、今のところ、大きな影響は確認されていません。
1.電離層の乱れの影響を受けやすい、カーナビやスマホなど一般的なGNSS測位方式

つくば市にある電子基準点のデータを一般的なGNSS測位方式で解析して確認したところ、5月11日0時頃から21時頃(日本時間11日9時頃から12日6時頃)にかけて、誤差が大きくなる時間帯がありました(図)。誤差の大きさは時間帯や地域によって変わるため、上記の数値はあくまで一例ですが、当該時間帯においてカーナビやスマホなどを用いてGNSS測位を行った場合には、大きな誤差が生じた可能性があります。

2.電離層の乱れの影響を受けにくい、専門家向けのGNSS測位方式

測量や地殻変動の監視、高精度測位サービスで用いられる専門家が利用する測位方式においては、GNSS衛星から送信される2つの周波数の電波を同時に用いることで、電離層の乱れの影響を補正しています。このため、平成29年9月6日に発生した太陽フレア同様、特段の精度低下は確認されていません。

測量事業者の皆様へ

測量作業において当該期間にGNSS観測を実施した場合は、通常どおり点検を実施のうえ、問題ないことを確認してください。なお、公共測量についてのご相談は、下記の窓口又は各地方測量部の担当窓口までお願いします。

補足

以上は5月13日までの状況に基づく速報です。今後状況に変化があった場合、ホームページでお知らせいたします。


図 一般的なGNSS測位方式による位置の変化。電子基準点「つくば1」の30秒ごとの測位結果の誤差を示す。つくばでは5月11日0時頃から21時頃(日本時間11日9時頃から12日6時頃)に測位誤差の増大が見られた。

関連サイト
問い合わせ先

電子基準点に関すること
国土地理院 測地観測センター 電子基準点課 TEL:029-864-5977(直通)
公共測量に関すること
国土地理院 企画部 測量指導課

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