外付け部品を削減し実装基板の省スペース化に貢献
2021-09-22 東芝デバイス&ストレージ株式会社
当社は、OA機器や産業機器(金融機器など)向け定電流制御対応ステッピングモータードライバーシリーズのラインアップに、電流検出抵抗レスで定電流モーター制御が可能な新製品「TB67S539FTG」を追加しました。
新製品は、当社最新[注1]のDMOSFET素子を用いることにより、モーター出力電圧定格40V・モーター出力電流定格2.0A[注2]を実現しました。
定電流モーター制御に使用する電流検出部を内蔵することにより、外付け電流検出抵抗を不要としています。また、モーターを制御するHブリッジ回路は、Nch-Nch構成を採用し、出力段を制御するためにチャージポンプ回路を内蔵しています。Nch-Nch構成の場合、チャージポンプ用の外付けコンデンサーが必要になるのが一般的ですが、新製品はチャージポンプ用の外付けコンデンサーを内部に取り込んでおり、外付け不要です。これにより、実装基板の省スペース化に貢献します。
4.5Vから34Vまでのモーター駆動用電源に対応しており、24V駆動のアプリケーションのみならず、12V駆動の監視カメラやプロジェクターなどのアプリケーションにも幅広く使用可能です。
パッケージは、使用時の放熱特性を考慮して小型QFN32パッケージを採用し、さらに出力トランジスタードレイン・ソース間オン抵抗(上下和)を標準0.8Ωと低く抑えたことで、発熱量を軽減します。
[注1] 2021年9月時点。
[注2] 実際に駆動可能なモーター電流値は、周囲温度や電源電圧などの使用条件により制限されます。
応用機器
- OA機器、産業機器(金融機器など)
新製品の主な特長
- 電流検出抵抗が不要
- チャージポンプ回路用の外付けコンデンサーが不要
- スリープモード時の消費電流が小さい : IM1=1μA(max)@スリープモード時
新製品の主な仕様
(特に指定のない限り、@Ta=25°C)
品番 | TB67S539FTG | ||||
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動作範囲 | モーター電源電圧 VM (V) |
@Ta= -20~85°C |
4.5~34 | ||
絶対最大定格 | モーター出力電圧 VOUT (V) | 40 | |||
モーター出力電流 IOUT (A) | 2.0 | ||||
対応モーター | バイポーラー ステッピングモーター |
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出力トランジスター ドレイン・ソース 間オン抵抗(上下和) RON(D-S) typ. (Ω) |
@VM=24V、 Tj=25°C、 IOUT=2.0A |
0.8 | |||
消費電流 IM1 max (μA) | @スリープモード時 | 1 | |||
安全機能 | 過電流検出、過熱検出、 低電源電圧検出 |
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パッケージ | 名称 | QFN32 | |||
サイズ (mm) | 5.0×5.0 |