光学シミュレーションに基づいた高品質な真珠の開発に期待
2021-07-28 愛媛大学
概要
このたび、愛媛大学大学院理工学研究科の尾﨑良太郎准教授の研究グループは、愛媛県農林水産研究所水産研究センターとの共同研究で、真珠内部での光の透過、反射、散乱を考慮した新しい光学モデルを構築し、真珠の輝きを生み出す干渉色を光学計算により再現する技術を新たに開発しました。この研究により、どのような内部構造をもつ真珠がどのような干渉色を示し、どのような外観になるのかをコンピュータグラフィックスで予見できるようになりました。この技術は、真珠の高品質化や、これまでにない新しい輝きをもつ真珠の開発に貢献すると期待されます。
厚さの異なるアラゴナイト結晶層をもつ真珠と新しい光学モデルにより再現したコンピュータグラフィックス
なお、本研究の成果は、2021年7月27日付けで、Springer Nature社が発行する学術雑誌『Scientific Reports』のオンライン版に掲載されました。
お問い合わせ
愛媛大学大学院理工学研究科 准教授 尾﨑 良太郎