名古屋港におけるヒアリの確認について(令和2年9月17日の続報)

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2020-09-25 環境省

令和2年9月17日報道発表のとおり、名古屋港で特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)が確認されたことを受けて、環境省では、専門家、愛知県及び名古屋港管理組合の協力のもと、9月18日から23日にかけて確認地点の追加調査及び防除を実施しました。
9月23日の調査において、一定の規模のコロニーを形成しており、多数の有翅女王アリ(数十個体以上)を含んでいることが確認されたことから、殺虫剤を用いた緊急的な防除を実施しました。
環境省としては、引き続き専門家及び関係機関の協力を得て、確認地点における確実な防除を実施するとともに、繁殖可能な有翅女王アリが周囲に分散した可能性をふまえて、継続的な周辺調査を実施していきます。
平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和2年9月25日(金)現在で16都道府県、計57事例です。

1.前回発表(9月17日)までの経緯

9/12

名古屋港管理組合が実施する港湾調査のうち名古屋港飛島ふ頭での調査において、調査事業者が臨港道路沿いでヒアリと疑わしいアリ300個体以上を発見し、歩道の割れ目への出入りを確認。
調査事業者が確認箇所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
9/14
環境省が専門家に同定を依頼。
9/15
環境省中部地方環境事務所及び愛知県、名古屋港管理組合が現地調査を実施。道路に隣接する事業者敷地内で400個体以上のアリの生息と土中への出入りを確認。確認範囲全体に殺虫餌(ベイト剤)を追加設置するとともに粘着トラップを設置。
9/16
専門家が当該アリについてヒアリであることを確認。

2.前回発表(9月17日)以降の経緯

9/18
調査事業者が現地を調査し、隣接する箇所で、新たに働きアリ(数百個体)を確認し、殺虫餌(ベイト剤)を追加設置。
9/23
環境省及び愛知県、名古屋港管理組合が専門家及び調査事業者とともに現地調査を実施。1000個体以上の働きアリに加え、有翅女王アリ数十個体以上、有翅オスアリ1個体のほか、卵やサナギを含む巣を確認。専門家の助言を受けながら、確認された箇所に殺虫剤(液剤)を集中的に散布・注入。

3.今後の対応

引き続き、専門家の助言と関係機関の協力を得て、確認地点の週面を含め速やかかつ徹底した防除、及び繁殖可能な女王アリが分散した可能性があることから、周辺調査の継続的実施を進めます。
具体的には、

  • 9月28日の週には、確認地点の周囲も含め、巣が形成された箇所全体の防除を実施
  • 確認地点を含む敷地内には、殺虫餌(ベイト剤)を継続的に設置
  • 女王アリが分散した可能性を踏まえて、確認地点周辺だけでなく、飛島ふ頭内の全域を対象とした周辺調査を、本年11月までに実施
  • 上記の確認地点及び周辺におけるモニタリングは、来年度以降も継続的に実施
  • 近隣に敷地を有する関係事業者への注意喚起及び情報提供依頼

なお、中部地方環境事務所から愛知県、飛島村、名古屋港管理組合等の関係機関に対して、以下を依頼しています。

  • 今回ヒアリの確認があったことから、当該地点及びその周辺の点検等を実施すること
  • ヒアリと疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認されるまでは移動を避けるよう留意するとともに、この点につき関係者にも徹底を依頼すること
  • 今後、環境省等が実施する調査に協力すること

4.疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

<事業者の皆様へのお願い>

コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。

  1. 多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
  2. アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。

詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.3.0」のP.17~22を参照してください。

http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.3.0.pdf

<一般の皆様へのお願い>

○ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。

○ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。

  • 受付曜日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)
  • 受付日時:午前9時から午後5時
  • ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110(IP電話の場合 06-7634-7300)

チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。

以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。

今回確認されたヒアリ(有翅女王)
名古屋港におけるヒアリの確認について(令和2年9月17日の続報)
9月23日の防除の実施状況
9月23日の防除の実施状況
今回ヒアリが発見された場所
今回ヒアリが発見された場所

連絡先

環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室

室長北橋 義明

室長補佐八元 綾

室長補佐深谷 雪雄(内線 7478)

担当西村 健汰(内線 7473)

中部地方環境事務所野生生物課

課長坂口 隆

課長補佐遠藤 洋一

1900環境一般1903自然環境保全
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