風に吹かれて振動するブレードレス風力タービン

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(Wobbling in the wind: a bladeless alternative to turbines)

2020/2/24 欧州委員会(EC)

Image© Vortex Bladeless S.L., 2020


・ EU が資金を提供した VORTEX プロジェクトでは、ブレードの無い風力タービン、「Vortex」について、その開発、最適化と試験を実施中。
・ 同プロジェクトを率いるマドリッドを拠点とする SME Vortex Bladeless が、地域の分散型エネルギー市場に向けて、コンパクトな同ブレードレス風力発電に太陽光発電や他のクリーンエネルギーの発電を組合せた再生可能エネルギーの地産地消の活動に着手。
・ Vortex は細い円筒形で可動部をほとんどもたないため、メンテナンスは最低限で済む。ほぼ無音、設置が容易で場所をとらない。ブレード付きの従来の風力タービンに比して、野生生物への視覚的な影響や効果を抑制する。
・ 空気力学的性能では従来の風力タービンが優れているが、Vortex は風向きの変化に迅速に対応できるため、特に強風が吹く都市環境で注目される。
・ 風を受けてブレードを回転させる代わりに、Vortex は渦励振として知られるプロセスによる共振で発電する。渦励振は建築物等を崩壊させるため、建築家やエンジニアにとって主要な課題だが、Vortexではこれを活用。
・ 風を受けて空気の渦が増大すると、弾性のロッドで縦に繋いだ軽量のガラス繊維製と炭素繊維製のシリンダーがその基部で振動し、この機械的な挙動を交流発電機が電気に変換する。磁石を利用して風速の変化による振動数の変動をダイナミックに最適化し、より効率的に発電する。
・ Vortex の試験の結果では、従来の風力タービンに比して均等化発電原価ベースで約 30%安価に発電できることを提示。これは、設置コストの低いこと、簡易なメンテナンス、また、規模のメリット達成後のより低い原料・製造コストによるもの。
・ Vortex Bladeless は、100 基の商業化前デバイスについて最初の製品試験を完了している。太陽光発電源と組み合わせた分散型の低電力アプリケーションに向けた、高さ 85cm の最も小型の VortexNano のベータテストを本年実施予定。
・ 世界的なエネルギー企業 2 社が関心を示しており、うち 1 社はデバイスのスケールアップの商業的可能性の調査のための共同プロジェクトを提案している。
URL: https://ec.europa.eu/research/infocentre/article_en.cfm?artid=51865

(関連情報)

Voltex Bladeless
URL: https://vortexbladeless.com/

<NEDO海外技術情報より>

The EU-funded VORTEX project addressed this challenge, coming up with an innovative new concept for turbines without blades. Madrid-based SME Vortex Bladeless, which led the project, is now targeting the local distributed energy market, enabling renewable power to be harnessed close to the point of consumption using its compact bladeless wind-powered generators alongside solar panels and other clean energy solutions.

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