運用を開始したばかりのCTA大口径望遠鏡がチェレンコフ光信号を初観測

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2018年12月中旬、スペイン・カナリア諸島ラパルマ島で

2018/12/28  東京大学

スペインのカナリア諸島・ラパルマ島のCTA大口径望遠鏡(LST-1)がこのほど、宇宙線からのチェレンコフ光を初めて観測しました。10月から始まった調整運転が順調に進んでいることを示すもので、10カ国・37機関が参加するLST-1の国際共同研究グループからは喜びの声が上がっています。

初観測のニュースは12月中旬、独ハイデルベルクにあるCTAOの公式ページ上でイベントのディスプレイ画像(CTA研究グループ提供)付きで公開され、初観測が12月14-15日にかけての夜だったことが報告されています。また、「まだやるべきことはたくさんあるが、本当に良くなり、私たちが自慢できる望遠鏡になったと思う」というDaniel Mazin宇宙線研特任教授のコメントも紹介されています。
LSTのプロジェクトリーダーである東京大学宇宙線研究所の手嶋政廣教授は「まだ望遠鏡の調整は不十分ですが、すべてのエレメントが機能していることが証明されました。非常に大事なマイルストーンで、実験上、大きな進展といえます。今後2−3カ月の調整後、本格運用に入る目処がたちました」と感慨深いようすでコメントしました。
この望遠鏡は2018年10月10日、宇宙線研究所の梶田隆章所長や手嶋教授らが参加して現地で完成記念式典を行い、試運転を開始。今後、1年近くかけて調整運転を続け、このプロトタイプの構造やカメラの性能がCTA計画の要求する基準を満たしていれば、CTA北半球サイトの最初の望遠鏡となる予定です。
CTA南半球サイトの建設を巡っても12月19日、CTAを運営するCTAOとヨーロッパ南天天文台(ESO)、チリ政府が覚書を締結するなど、建設に向けた動きが加速すると見られており、大きな成果への期待が高まっています。

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