内陸旅行隊帰還
2018/10/13 国立極地研究所
中継拠点でのAWS設置
6名のメンバーによる内陸旅行隊が9月13日に昭和基地を出発し、10月13日に帰還しました。昭和基地から南極大陸の内陸へ往復約1400kmの調査旅行です。旅行中、補給はできないので1か月分の食料、燃料、観測機器等必要な物資はすべて雪上車と橇に積んで出発しました。
旅行中は毎朝6時に起きて雪上車の暖機運転をします。朝食後8時にキャンプ地を出発し、12時に昼食、18時すぎにキャンプ地に到着し夕食と翌日の準備をします。雪上車の走行時間を長くするために朝4時に起きることもありました。天候にも恵まれ、観測を続けながら9月29日に中継拠点に到着し、昭和基地には予定より2日早く帰ることができました。
今回の調査旅行では、移動中はラドン濃度観測やゾンデ観測などを、目的地である中継拠点ではAWS(無人気象観測装置)の設置を実施しました。AWSの設置により、内陸である中継拠点の毎日の温湿度、風向風速、積雪深などのデータを手に入れることができます。
これらの観測データを研究することにより、南極域の気候変化をいち早く捉え、そのメカニズムを解明することが期待されています。
走行途中のゾンデ観測
昭和基地での1か月ぶりの再会
内陸旅行隊メンバー
雪上車と橇
2018年10月13日の気象情報
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
晴後薄曇 | 4:35 | 19:43 | -12.3℃ | -28.9℃ | 17.9m/s |