2018/10/16 国土地理院
概要
平成30年北海道胆振東部地震(M6.7、深さ37km、最大震度7)に伴う地殻変動を精査しました。
9月6日に平成30年北海道胆振東部地震に伴う地殻変動の暫定値を公表しておりましたが、その後に蓄積したデータや情報をもとに、より正確な地殻変動を求めました。
10月2日までのデータを解析した結果、電子基準点「門別(もんべつ)」が南方向に約5cm、電子基準点「苫小牧(とまこまい)」が東方向に約4cm移動したほか、複数の電子基準点が地震に伴い移動したことが分かりました。
また、GNSS観測やSAR干渉解析で得られた観測結果をもとに、地震の震源断層モデルを推定しました。断層の形状を長方形と考えて推定したところ、ほぼ南北走向で、長さ約14km、幅約16km、西から東に傾き下がる高角な逆断層(傾斜角74度)が、約1.3mずれ動いたことが分かりました。断層運動から計算されるモーメントマグニチュードは約6.6となりました。
なお、地震後の現地調査により、電子基準点「門別」及び電子基準点「厚真(あつま)」で観測点の傾斜が確認されたため、傾斜量を測定し補正を行っています。また、これらの観測点については、電子基準点周辺の局所的な変動が含まれている可能性があります。
添付資料
資料-2 平成30年北海道胆振東部地震の震源断層モデル(暫定) (PDF形式:2.3MB)
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