複数のロボットを効率的に作業させる倉庫運営プラットフォームの開発に着手

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物流ロボット向け世界初オープンクラウドプラットフォームを実現へ

2020-12-24 新エネルギー・産業技術総合開発機構

NEDOは「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」に取り組んでおり、本事業でRapyuta Robotics(株)は、既存の倉庫管理システムと連携しながら特定のメーカーに限定せず、ロボットの必要な機能を必要な時に必要な台数で効率的に作業させることができる、世界初のオープンな倉庫運営クラウドプラットフォームの開発に着手します。

本プラットフォームを実現することにより、物流業界でロボットなど複数のハードウエアやソフトウエアを横断的に活用した、より高度な倉庫作業へ効率化できます。また、ハードウエアとソフトウエアの開発企業がプラットフォームで利用可能な製品をカタログ登録し、物流会社が登録された製品の利用時に料金を支払う仕組みの構築を目指します。

倉庫運営オープンクラウドプラットフォームのイメージの図

図 倉庫運営オープンクラウドプラットフォームのイメージ

1.概要

EC※1市場の急成長に伴う物流量の急増や種目の多様化、季節変動、少子高齢化による労働人口の減少など、物流業界は厳しい環境に直面しています。また、世界的な新型コロナウィルスの流行により実店舗での購買からECへの移行が進み、各地で物流の効率化、とりわけ物流倉庫に導入するロボットの機能や台数を柔軟に調整できる能率的な運営の必要性が高まっています。

このような背景のもと、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は開放的なデータエコシステムの構築につながる業界共用データ基盤開発を支援する「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業※2」に取り組んでおり、同事業でRapyuta Robotics株式会社は、既存の倉庫管理システムと入出庫情報を連携しながら、特定のメーカーに限定せず、ロボットの必要な機能を必要な時に必要な台数で効率的に作業させることができる倉庫運営オープンクラウドプラットフォームの開発に着手します。具体的には、倉庫管理システムとのデータ連携機能、ソフトウエアからハードウエア依存部分をなくすことで、各種ロボット接続時のカスタマイズ作業を減少させるアプリケーション機能の汎用化や主要な国際ロボット規格への対応、多種類のハードウエアとの接続機能などを開発し、世界初のオープンな物流ロボット向けクラウドプラットフォームを構築します。

本プラットフォームを実現することにより、物流業界で複数メーカーの各種ロボット(ピッキング用や運搬用など)のハードウエアやソフトウエアを横断的に活用した、より高度な倉庫作業へ効率化できます。

また、ハードウエアやソフトウエアの開発企業がプラットフォームで利用可能な製品をカタログ登録し、物流会社が登録された製品の利用時に料金を支払う仕組みの構築を目指します。プラットフォームを介して、物流会社、ハードウエアやソフトウエアの開発企業が業界を横断してつながることで、新たな価値を創出します。

2.採択テーマと助成事業者
事業名:
Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業
/業界共用データ基盤の開発/倉庫運営プラットフォームの開発【助成事業】
助成先:
Rapyuta Robotics(株)
事業期間:
2020年度~2021年度
【注釈】
※1 EC
電子商取引と訳され、製品やサービスをインターネット上で売買することを指します。
※2 Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業
Society 5.0を実現するための「Connected Industries」政策における重点5分野を中心に、海外や他分野に横展開可能で、スタートアップなどの新規プレーヤーに開放的なデータエコシステムの構築に資する業界横断型AIシステムの開発と業界共用データ基盤の開発を通じて、AIシステムとデータプラットフォームが一体となったAI・データエコシステムの成功事例を創出し、国内企業にとどまらない幅広いデータ連携による価値の創出を促進します。
3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO IoT推進部 担当:根岸、大宮、工藤(祥)

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:坂本、鈴木(美)

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