トカラ列島周辺海域にて地震後初の海底地形調査を実施~地震活動の原因解明に資する基礎情報としての活用が期待~

2025-09-08 海上保安庁

海上保安庁海洋情報部は、2025年6月以降群発地震が続く鹿児島県トカラ列島の悪石島・宝島・小宝島周辺で、7月31日~8月5日に測量船「平洋」による海底地形調査を実施した。2010年や2008~2015年のデータと比較したところ、噴火や地震活動に伴う新たな火口・高まりなど顕著な地形変化は確認されなかった。航空機や衛星観測でも火山活動の痕跡は見られず、今回の群発地震が直接噴火に結びついた可能性は低いとされた。一方で、小宝島・宝島周辺および周辺の海底高まりでは17地点で噴気活動(水深120~640mからのガスや熱水の湧出)が新たに確認され、火山活動が広範囲に存在する可能性が示された。群発地震との関係は不明だが、宝島での地殻変動や長期的な地震継続から火山活動との関連が指摘されており、今後の原因解明に資する基礎情報となることが期待されている。

トカラ列島周辺海域にて地震後初の海底地形調査を実施~地震活動の原因解明に資する基礎情報としての活用が期待~

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1702地球物理及び地球化学
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