
草原植物が支える共生微生物の驚くべき多様性を発見
植物の種多様性が極めて高い長野県菅平高原において137種の植物を網羅的に調査し、その葉や根に膨大な種類の細菌(バクテリア)と真菌(かび・きのこ・酵母類)が共生していることを見出した。
植物の種多様性が極めて高い長野県菅平高原において137種の植物を網羅的に調査し、その葉や根に膨大な種類の細菌(バクテリア)と真菌(かび・きのこ・酵母類)が共生していることを見出した。
鉄鋼材料製造プロセスを模擬した加工熱処理におけるミクロ組織の形成過程を、大強度陽子加速器施設・物質生命科学実験施設にてその場中性子回折実験で調べ、動的フェライト変態機構や動的フェライト変態による超微細粒ミクロ組織の形成過程を明らかにした。
遺伝性間質性肺炎を示すヘルマンスキー・パドラック症候群2型患者由来のiPS細胞から作成した肺胞上皮細胞の解析を行い、肺サーファクタントの貯留・分泌を担う「ラメラ体」と呼ばれる構造に異常があることを明らかにした。
日本人の基本6感情の表情を報告する世界初の実証的知見。日本人において(西洋での実証研究と同様に)エクマンの普遍的な表情の理論は部分的にしか支持されず、理論を実証研究に基づいて修正する必要があることを示唆。
セルラーゼの構成要素である糖質結合モジュール (CBM)とリグニンの結合に関与するアミノ酸を包括的にNMR(核磁気共鳴)で解析したはじめての研究であり、リグニンにより阻害を受けにくい酵素の開発、バイオマス前処理法の開発につながる成果。
ある種の鉄系超伝導体において、液晶状態になろうとする「やわらかい電子」が、従来金属とは異なる不思議な金属(ストレンジメタル)状態を示すことを発見した。
がん組織に存在する免疫細胞の一種 「腫瘍関連マクロファージ (通称 TAM)」が不活性状態にあり抗原提示機能を発揮していないことが、がんが免疫チェックポイント阻害薬 に抵抗性になる原因の一つである可能性を明らかにした。
災害前と帰村後での救急医療アクセスを検討するため、福島第一原発事故後の川内村(福島県双葉郡)の救急搬送例の観察研究を行った。大規模災害時には区域外の病院との協定は有効である可能性が示された。
赤外域に局在表面プラズモン共鳴(LSPR)を示すスズドープ酸化インジウムナノ粒子を光吸収材に応用することで、透明性(可視域の透過率95%以上)と高い赤外光誘起電子移動効率(電荷注入効率33%)を両立することに成功した。
アメーバに感染する新規巨大ウイルス(メドゥーサウイルス)を発見した。全セットのヒストン遺伝子をゲノム内に保持しており、特異な粒子形態とゲノム組成から新たな「科」に属することが明らかになった。