国立極地研究所

氷に閉じ込められた太古の大気からアルゴンの検出に成功 ~過去の地球環境変動の精密解析への貢献に期待~ 1902環境測定

氷に閉じ込められた太古の大気からアルゴンの検出に成功 ~過去の地球環境変動の精密解析への貢献に期待~

グリーンランド氷床の深部氷中に形成される空気包接水和物(エアハイドレート)結晶中に、太古の大気微量成分であるアルゴンが含有されていることを、新しい検出法を用いて発見しました。
北極海の海氷減少で雲の性質が変化 ~強風による波しぶきにより氷雲の割合が増加~ 1702地球物理及び地球化学

北極海の海氷減少で雲の性質が変化 ~強風による波しぶきにより氷雲の割合が増加~

海洋地球研究船「みらい」の北極海航海で取得した観測データの解析を行い、雲の相状態(水雲か氷雲か)が海上の風や波高で著しく変化することを明らかにしました。しぶきが多量に形成される強風時には、氷晶の核となりうる粒子が海から大気中に多量に供給され、雲の下層部分で氷晶の割合が多くなることが確認されました。
森林火災が北極大気を加熱する黒色炭素粒子の重要な発生源であることを実証 1902環境測定

森林火災が北極大気を加熱する黒色炭素粒子の重要な発生源であることを実証

春季の北極大気中の黒色炭素エアロゾル(BC)濃度の年々変動が、中緯度の森林火災の発生規模の年々変動により強く支配されていることを新たに解明しました。
ad
南極隕石821個を新たに分類 ~Meteorite Newsletter Volume 28を発行~ 1700応用理学一般

南極隕石821個を新たに分類 ~Meteorite Newsletter Volume 28を発行~

南極隕石ラボラトリーは、南極隕石821個を新たに分類し、その結果を掲載した「Meteorite Newsletter Volume 28」を発行しました。今回分類されたのは、Yamato -74、-79、98、00隕石(それぞれ第15、20、39、41次南極地域観測隊で採取)、Belgica 98隕石(39次隊)、Asuka-87、-88隕石(29次隊)、日本とベルギーの共同探査で採取されたAsuka 09および12隕石(それぞれ51と54次隊)です。
札幌の積雪中に存在する光吸収性粒子が融雪に与える影響を国内・国外由来に分離して推定しました 1902環境測定

札幌の積雪中に存在する光吸収性粒子が融雪に与える影響を国内・国外由来に分離して推定しました

雪面が吸収する太陽光を増加させ、融雪を加速する可能性があります。積雪変質モデルと領域気象化学モデルを組み合わせて、2011-2012冬期の札幌の積雪中に存在する光吸収性粒子が融雪に与える影響を国内・国外由来に分離して推定しました。同期間に札幌に到達して積雪内部に取り込まれた全ての光吸収性粒子によって消雪日が15日早められ、その内、国外由来の積雪中光吸収性粒子の寄与が約7割あることが分かりました。
巨大な海洋渦が暖かい海水を南極大陸方向へ運ぶ東南極トッテン氷河を下から融かす主要な熱源 1702地球物理及び地球化学

巨大な海洋渦が暖かい海水を南極大陸方向へ運ぶ東南極トッテン氷河を下から融かす主要な熱源

東南極で最大級の規模を有するトッテン氷河の周辺域では、近年、氷床質量の減少が報告され、また、将来の大規模な氷床流出も懸念されています。水産庁漁業調査船「開洋丸」および南極観測船「しらせ」により実施された大規模な海洋観測で取得した現場観測データと衛星観測データを統合的に解析し、トッテン氷河の沖合に定在する巨大な海洋渦が、比較的温度の高い海水を効率的に南極大陸方向へと輸送していることを明らかにしました。
グリーンランド氷床に飛来するダストの起源 1902環境測定

グリーンランド氷床に飛来するダストの起源

グリーンランド氷床北西部の「SIGMA-Dアイスコア」に含まれる鉱物ダスト(岩石由来の微粒子)の分析を行い、過去100年の間にグリーンランド氷床上に降下したダストの起源について、その連続的な変化を初めて明らかにした。
東南極リュツォ・ホルム湾沿岸でのGNSS観測と地殻変動の検出 1702地球物理及び地球化学

東南極リュツォ・ホルム湾沿岸でのGNSS観測と地殻変動の検出

東南極のリュツォ・ホルム湾沿岸の露岩域で実施したGNSS観測から、当地域が現在隆起していること、またその隆起速度が南北方向に空間的な特徴を持つことを明らかにした。
オーロラ帯の過去3000年間の変化を再現 1702地球物理及び地球化学

オーロラ帯の過去3000年間の変化を再現

オーロラ帯の位置を求める計算手法について、近年の観測データを用いて統計的に検証し、その手法を地磁気モデルに応用するという方法で、過去3000年のオーロラ帯の変化を連続的に再現することに成功した。日本とオーロラ帯との距離が最も近かったのは12世紀であることが確認でき、藤原定家が『明月記』の中で、1204年2月に京都からオーロラ見えたという情報と整合性がある。
南大洋の温暖化が引き起こした氷期における大西洋深層循環の急激な変化 1702地球物理及び地球化学

南大洋の温暖化が引き起こした氷期における大西洋深層循環の急激な変化

大西洋深層循環の変化は、氷期における急激な気候変動を引き起こしたと考えられていますが、南大洋の温暖化がその引き金となっていた可能性を指摘した。
東南極氷床の拡大は従来説よりも早かった ~最終氷期の氷床変動メカニズムの解明へ~ 1702地球物理及び地球化学

東南極氷床の拡大は従来説よりも早かった ~最終氷期の氷床変動メカニズムの解明へ~

氷床の変動による隆起や沈降を考慮したモデル(Glacial Isostatic Adjustmentモデル)を用いて、最終間氷期以降(約12万年前から現在)の東南極の氷床変動史について検討を重ね、南極・昭和基地周辺をはじめとする東南極の沿岸域で得られている地質学的データと矛盾しない結果を得ることに成功した。最終氷期において東南極の一部で氷床量が最大となった時期が、従来説よりも2~7万年早かった可能性が示された。
フラッシュオーロラの形状変化の原因を数値計算で解明 1700応用理学一般

フラッシュオーロラの形状変化の原因を数値計算で解明

宇宙で発生するコーラス波動が伝搬する様相とオーロラ発光の数値計算を組み合わせ、突発発光オーロラ(フラッシュオーロラ)の形状変化を再現することに成功した。
ad
タイトルとURLをコピーしました