分子科学研究所

単一分子の精密ナノ分光 ~観察しているナノ物質の性質を正確に評価する手法の確立~ 1700応用理学一般

単一分子の精密ナノ分光 ~観察しているナノ物質の性質を正確に評価する手法の確立~

ナノメートルサイズの領域に局在する光を用いることで、原子分解能を持つ顕微鏡で観察しているナノ物質の性質を直接測る精密ナノ分光手法を確立した。
プラスチック分解酵素の熱安定性と活性を向上させ、熱安定性向上の構造的基盤と活性向上の機構を解明 0504高分子製品

プラスチック分解酵素の熱安定性と活性を向上させ、熱安定性向上の構造的基盤と活性向上の機構を解明

ポリエチレンテレフタレート(PET)分解酵素のPET2を改変し、その熱安定性を6.7℃、PET分解活性を6.8倍向上させることに成功しました。また、X線結晶構造解析により熱安定性向上の構造的基盤を解明し、さらに1分子観察によりPET分解活性向上のメカニズムを解明した。
「はやぶさ2」サンプルカプセル内の粒子のPhase2キュレーション高知チームによる分析開始について 1701物理及び化学

「はやぶさ2」サンプルカプセル内の粒子のPhase2キュレーション高知チームによる分析開始について

Phase2キュレーション高知チームは、「大型放射光施設SPring-8」で小惑星リュウグウの粒子分析を開始する。
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H‒イオンの低温高速伝導を実現 1700応用理学一般

H‒イオンの低温高速伝導を実現

負の電荷を持つ水素であるヒドリド(H‒)イオンが、室温から300度までの低温領域で優れた伝導を示す固体材料を発見した。この優れたイオン伝導が、アニオン秩序による高温相(高伝導相)の低温安定化によってもたらされていることを見いだした。
原子点接触の形成による巨大なラマン応答の発見(熊谷 崇准教授ら) 0403電子応用

原子点接触の形成による巨大なラマン応答の発見(熊谷 崇准教授ら)

探針増強ラマン分光の先端計測技術を応用した原子スケールの極微分光法を開発し、銀の探針と単結晶シリコン表面との間に原子点接触を形成した際に巨大なラマン応答が得られることを世界で初めて発見した。
ナノグラフェンの二重らせん構造が電子回折で明らかに ~分子の凹凸でパズルのように組み上がる~ 0501セラミックス及び無機化学製品

ナノグラフェンの二重らせん構造が電子回折で明らかに ~分子の凹凸でパズルのように組み上がる~

有機溶媒中で自己集合しナノファイバーを形成する湾曲ナノグラフェンを開発した。電子回折結晶構造解析によってファイバー中での分子配列を決定し、湾曲ナノグラフェンが二重らせん構造を取っていることを明らかにした。置換基を持たない湾曲ナノグラフェンがお互いの凹凸によってパズルのように組み上がっている。
固い鎖で相転移を制御:無限アニオン鎖を持つ1次元電荷移動錯体の開発 1700応用理学一般

固い鎖で相転移を制御:無限アニオン鎖を持つ1次元電荷移動錯体の開発

無限アニオン鎖を持つ1次元電荷移動錯体を開発した。放射光X線結晶構造解析により、室温から低温までの結晶構造を決定し、等間隔に分子が配列した1次元構造が低温まで保持されていることを明らかにした。
放射光によるフェムト秒超高速緩和過程の時間追跡 1701物理及び化学

放射光によるフェムト秒超高速緩和過程の時間追跡

アンジュレータという光源装置を用いて極端紫外領域で二つの放射光波束を作り、その時間差をアト秒の精度で制御することにより、キセノン原子に生じた内殻空孔の電子移動による緩和を追跡することに成功した。
三角形ラジカルを使って二次元ハニカムスピン格子構造を組み立てる 0504高分子製品

三角形ラジカルを使って二次元ハニカムスピン格子構造を組み立てる

三角形構造を持つ光るラジカルtrisPyMを新たに開発し、さらにtrisPyMを用いて二次元ハニカムスピン格子構造(蜂の巣スピン格子構造)を持つ新しい配位高分子を合成した。この配位高分子は、室温大気下でも分解せず化学的に安定であるだけでなく、スピンと発光特性を併せ持つ稀有な物質である。
ジグザグ型カーボンナノベルトの合成に成功 〜3種全ての型のカーボンナノチューブ構造を合成可能に〜 0501セラミックス及び無機化学製品

ジグザグ型カーボンナノベルトの合成に成功 〜3種全ての型のカーボンナノチューブ構造を合成可能に〜

カーボンナノベルトについて「ジグザグ型」と呼ばれる構造の分子を初めて合成した。非常に不安定な分子と考えられてきたが、適切な分子設計と合成技術によって安定に扱える分子として単離することに成功した。「アームチェア型」「キラル型」に続き「ジグザグ型」が合成されたことで3種類の構造が全て揃い、カーボンナノチューブの自在合成に向けて大きく前進した。
テラヘルツパルスによって強誘電性電荷秩序状態を超高速に生成することに成功 1700応用理学一般

テラヘルツパルスによって強誘電性電荷秩序状態を超高速に生成することに成功

磁気的相互作用によって安定化する隠れた強誘電性を発見2021/02/11 東京大学,分子科学研究所,科学技術振興機構ポイント 電子間クーロン反発の効果で実現するモット絶縁体である有機分子性結晶において、高強度のテラヘルツパルスを照射すること...
リチウムの化学結合イメージングが可能なナノ顕微鏡の開発 0110情報・精密機器

リチウムの化学結合イメージングが可能なナノ顕微鏡の開発

2020-10-26 分子科学研究所概要分子科学研究所 極端紫外光研究施設UVSORの大東琢治助教、湯澤勇人技術職員、小杉信博名誉教授からなる研究チームは、走査型透過軟X線顕微鏡STXM装置に新たに設計したゾーンプレート型レンズを導入するこ...
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