日本原子力研究開発機構

2000原子力放射線一般

地下深部の割れ目の水の流れやすさに関わる法則性を発見~地層処分における地下調査の効率性の向上などに役立つ新知見~

地下深部の割れ目の水の流れやすさ(透水性)には法則性があり、岩石にかかる力と岩石の硬さ、そして割れ目のかみ合わせの程度の3つの要素の組み合わせによって普遍的に決まる透水性の上限が存在することを見出しました。
2000原子力放射線一般

材料が溶ける不思議”多成分系での共晶溶融現象”を解明~未知物質である福島第一原子力発電所の”燃料デブリ”の性状予測への第一歩~

“固体金属ジルコニウム”と“ステンレス鋼と炭化ホウ素の高温金属融体”を用いて、多成分系での共晶溶融現象を、実験・理論の両面から検証しました。今回用いた多成分系での共晶溶融について、拡散の速い軽元素成分(ホウ素や炭素など)が、重元素成分に先行して反応境界面に熱力学的に安定な相を形成し、その後の共晶溶融反応の進行に大きな影響を与えることを解明しました。
2000原子力放射線一般

1Fの格納容器内にたまった水の中で金属材料はどう腐食するのか?

放射線環境下での腐食によるトラブルの発生の可能性や対策方法などを検討するうえで重要な、①海水混入系ラジオリシスデータベース、②放射線環境下腐食データベース、③腐食調査票データベース、からなる「放射線環境下での腐食データベース」を構築した。
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0505化学装置及び設備

最も分析困難な放射性核種の一つパラジウム-107の簡便な分析に成功

大強度陽子加速器施設(J-PARC)に設置した中性子核反応測定装置(ANNRI)において、即発ガンマ線分析と中性子共鳴捕獲分析という2つの分析技術を組み合わせた飛行時間型即発ガンマ線分析法を開発した。これは化学分析が不要となる簡便な分析法で、複雑な組成を持つ試料中の107Pdに適用したところ、その正確な分析に成功した。
2005放射線防護

α線を放出する粒子の大きさをリアルタイムに計測~超高位置分解能α線イメージング検出器を開発~

医療分野で開発が進められている技術を応用し、16μmの位置分解能で一つ一つのα線のみをリアルタイムに可視化できる原子力用超高位置分解能α線イメージング検出器を、世界に先駆けて開発した。
1701物理及び化学

最先端超伝導検出器で探るミュオン原子形成過程の全貌

超伝導転移端マイクロカロリメータ(TES)を用いて、「ミュオン原子」から放出される「電子特性X線」のエネルギースペクトルを精密に測定し、ミュオン原子形成過程のダイナミクスの全貌を明らかにした。
2005放射線防護

核物質を非破壊で確実に検知~低コストで可搬性に優れた核物質検知装置の原理実証実験に成功~

放射線源を高速回転させて放射線の強度を疑似的に変化させる放射線発生器(回転照射装置)を開発した。
1700応用理学一般

核スピン偏極化試料での偏極中性子回折による構造解析法の開発 〜水素の位置情報を選択的に抽出〜

山形大学が開発した核スピン偏極技術と日本原子力研究開発機構が開発した偏極中性子散乱測定技術を組み合わせ、従来法では得ることが難しい水素の位置情報や、水素の凝集・分散状態を抽出する中性子粉末結晶構造解析法を開発した。
1701物理及び化学

稀少な超原子核「グザイ核」の質量を初めて決定~原子核の成り立ちや中性子星の構造を理解する新たな知見~

2021-03-02 岐阜大学,日本原子力研究開発機構,東北大学,J-PARCセンター,高エネルギー加速器研究機構 岐阜大学教育学部・工学研究科 仲澤和馬シニア教授のグループをはじめとする日・韓・米・中・独・ミャンマーの6カ国26大学・研究...
0502有機化学製品

凍らせて、混ぜて、溶かすだけ 高い強度と成型性を持つ新しいゲル材料を開発

身近なバイオマス素材を利用した汎用性の高い材料開発に新展開 2020-10-30 日本原子力研究開発機構,東京都立産業技術研究センター,東京大学大学院理学系研究科 【発表のポイント】 環境中に残留するプラスチック由来の環境問題を解決するため...
1700応用理学一般

新奇な磁性トポロジカル絶縁体ヘテロ構造の作成に成功~磁性とトポロジカル物性の協奏現象に新たな知見~

2020-10-08 東京工業大学,分子科学研究所,広島大学,日本原子力研究開発機構,東京大学 大学院工学系研究科,高エネルギー加速器研究機構,筑波大学 【発表のポイント】 トポロジカル絶縁体の表面付近に複数の磁性層を埋め込むことに成功 ト...
2000原子力放射線一般

大強度陽子ビームに晒される金属はどのくらい損傷するのか

高エネルギー陽子ビームを用いる加速器駆動システムの安全に貢献 2020-07-01 日本原子力研究開発機構,J-PARCセンター,高エネルギー加速器研究機構 【発表のポイント】 高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減のため研究開発が進めら...
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