国立天文台

1701物理及び化学

惑星誕生のゆりかごを揺らす飛来天体

すばる望遠などを用いた多波長観測により、若い星系に飛来した天体が原始惑星系円盤を乱す様子が明らかにされました。星系への「侵入者」が原始惑星系円盤に作用する様子を包括的に調べた観測は本研究が初めてです。
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熱い抱擁を遂げた双子星の末路を解明

今回観測した、水蒸気分子が放つ強力なメーザー(レーザーの電波版)が観測される双極高速ガス流を伴う「宇宙の噴水」天体のほとんどが、星の質量の半分にも達する大量の物質をこの一瞬の間に星の外へ吐き出していることを突き止めました。これら物質の量を見積もるために、分厚い共通外層の中までも見通すことができる電波の輝線(炭素・酸素原子の微量同位体を含む一酸化炭素分子が放つ電波)を観測しました。これらの輝線は、アルマ望遠鏡の驚異的な感度によって「宇宙の噴水」天体で今回初めて検出されました。これら輝線の強さから、「宇宙の噴水」天体を成す星は、もともとは太陽程度、大きくてもその2~3 倍の質量しか持たない星であることが分かりました
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星のゆりかごを撮影した画像から多数の浮遊惑星を発見

すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ(HSC)などを用いて星形成領域を撮影した画像から、およそ100個もの浮遊惑星が発見されました。星形成の理論モデルと比較した結果、これらのほとんどは、通常の惑星と同様に恒星の周りで生まれた後に、それぞれの惑星系から放出されたことが明らかになりました。宇宙空間を漂う惑星質量の天体について、その正体と起源に迫る重要な成果です。
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夜空をにぎわせた、ふたご座流星群

三大流星群の一つ、ふたご座流星群が12月14日に極大を迎えました。夜半過ぎまで満月前の明るい月が空に残り、あまり良い条件ではありませんでしたが、月明かりに負けない明るい流星も見られ夜空をにぎわせました。月が沈んだ後には、暗い空の中で大変多くの流星が見られました。
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惑星の明るさの計算方法が変わりました

国立天文台の「暦象年表」2022年版からは、惑星の明るさの計算方法を、1986年以降長く使っていた方法から、太陽観測探査機SOHOの観測成果などを反映させた最新の方法に変更しました。この変更によって、金星の最大光度が明るくなったり、内合前後の増光現象について改善されたりしています。
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「もうすぐ星が生まれる場所」を含む野辺山電波地図の完成

重水素の割合が星の誕生時に最大になることを利用して星が生まれそうな現場の特定に成功しました。昨年、 「もうすぐ星の生まれる場所」のカタログを発表しましたが、今回、野辺山45m電波望遠鏡を使って、これらの近辺を含む「電波地図」を完成させたのです。 その結果、オリオン座大星雲の西側にあるフィラメント状の分子雲に、もうすぐ星が生まれそうな場所が2か所あることなどが分かりました。
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惑星のゆりかごに降り積もる灰~天空の「降灰」現象の発見~

原始惑星系円盤内のガスと成長する塵の両方の運動を考慮した3次元の磁気流体力学シミュレーションを、「アテルイII」を用いて世界で初めて行いました。塵が円盤中心の原始星に落ちることなく成長する新しいメカニズムを発見しました。シミュレーションの結果、原始惑星系円盤の内側で大きく成長した塵は、円盤から垂直に吹き上がるガス流によって巻き上げられることが示されました。そしてその後、塵は遠心力によってガス流から分離し、最終的には円盤の外縁部に降り積もるようすが明らかになったのです。このメカニズムは、火山の火口から放出された噴煙、「降灰」によく似ており「天空の降灰現象」と名付けました。
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太陽型星のスーパーフレアから噴出する巨大フィラメントを初検出

京都大学のせいめい望遠鏡をはじめとした複数の望遠鏡による連携観測で、若い太陽型星で発生したスーパーフレアに伴って巨大フィラメントが噴出しているようすが初めて捉えられました。若い頃の太陽がどのようにして地球や火星の大気に影響を及ぼし、生命の生存環境が作られていったのかという疑問を解く糸口となる可能性があります。
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銀河団の「向かい風」が作る超淡銀河

数百から数千もの銀河からなる銀河団は高温ガスに満ちており、その中を移動するメンバー銀河は高温ガスを「向かい風」のように受けています。この「向かい風」が、銀河団に数多く存在する淡く広がった矮小銀河 (超淡銀河) の形成に大きな役割を果たしている様子が、すばる望遠鏡の広視野画像などを用いた研究から明らかになりました。
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eQ受信機ファーストライト受信に成功

30~50 GHzの偏光観測が可能な高感度・広帯域eQ 受信機を新たに開発し、2021年11月25日に 野辺山宇宙電波観測所45m鏡へ搭載、天体からの輝線を検出する事に成功しました。
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