1702地球物理及び地球化学

巨大な海洋渦が暖かい海水を南極大陸方向へ運ぶ東南極トッテン氷河を下から融かす主要な熱源 1702地球物理及び地球化学

巨大な海洋渦が暖かい海水を南極大陸方向へ運ぶ東南極トッテン氷河を下から融かす主要な熱源

東南極で最大級の規模を有するトッテン氷河の周辺域では、近年、氷床質量の減少が報告され、また、将来の大規模な氷床流出も懸念されています。水産庁漁業調査船「開洋丸」および南極観測船「しらせ」により実施された大規模な海洋観測で取得した現場観測データと衛星観測データを統合的に解析し、トッテン氷河の沖合に定在する巨大な海洋渦が、比較的温度の高い海水を効率的に南極大陸方向へと輸送していることを明らかにしました。
令和3年10月20日11時43分の阿蘇山噴火に伴う地殻変動 1702地球物理及び地球化学

令和3年10月20日11時43分の阿蘇山噴火に伴う地殻変動

10月20日11時43分に発生した阿蘇山の中岳第一火口での噴火に伴う顕著な地殻変動は、検出されていません。令和3年(2021年)10月20日11時43分に発生した阿蘇山の中岳第一火口での噴火について、阿蘇山周辺の電子基準点で観測された10月25日8時59分までのデータを解析した結果、噴火前後でばらつきを超える顕著な地殻変動は検出されていません。
黒潮とメキシコ湾流の同期現象を発見~大気と海洋の相互影響によってもたらされる異常気象の解明に道~ 1702地球物理及び地球化学

黒潮とメキシコ湾流の同期現象を発見~大気と海洋の相互影響によってもたらされる異常気象の解明に道~

北半球最強の暖流である黒潮とメキシコ湾流は、大陸を隔てて約一万キロメートルも離れています。それにもかかわらず、二つの海流の変動にともなって、日本東方沖とアメリカ東海岸沖の海面水温が数年から十数年のスケールで同時に暖かくなったり冷たくなったりを繰り返す(=「同期」している)現象を発見しました。
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阿蘇山の地殻変動(2021年10月26日発表) 1702地球物理及び地球化学

阿蘇山の地殻変動(2021年10月26日発表)

2021年10月13日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた阿蘇山について、10月15日に観測された「だいち2号」の衛星SARデータによる解析を実施しました。
“マッデン・ジュリアン振動” の「引き金」を特定 1702地球物理及び地球化学

“マッデン・ジュリアン振動” の「引き金」を特定

熱帯域で巨大な積乱雲群として観測されるマッデン・ジュリアン振動 (MJO) が熱帯インド洋でどのように発生するかを解析などした結果、高度約10kmの上空を伝わる大気中の“波”(周期的な大気変動)の増幅がMJO発生の引き金であることを初めて突き止めました。
令和3年10月6日2時46分の岩手県沖の地震に伴う地殻変動 1702地球物理及び地球化学

令和3年10月6日2時46分の岩手県沖の地震に伴う地殻変動

令和3年(2021年)10月6日2時46分に岩手県沖で発生した地震について、震源域周辺の電子基準点で観測された10月10日8時59分までのデータを解析した結果、現時点では、ばらつきを超える有意な地殻変動は検出されていません。
2021 年 10 月7日千葉県北西部の地震の評価 1702地球物理及び地球化学

2021 年 10 月7日千葉県北西部の地震の評価

10 月7日 22 時 41 分に千葉県北西部の深さ約 75km でマグニチュード(M)5.9(暫定値)の地震が発生し、埼玉県及び東京都で最大震度5強を観測し被害を伴った。千葉県及び東京都では、長周期地震動階級2を観測した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震である。
令和3年9月の地殻変動 1702地球物理及び地球化学

令和3年9月の地殻変動

2021-10-08 国土地理院 全国の地殻変動概況 国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた、2021年8月中旬から2021年9月中旬までの1か月間の地殻変動概況は、別紙1~7のと...
令和3年10月7日22時41分の千葉県北西部の地震に伴う地殻変動 1702地球物理及び地球化学

令和3年10月7日22時41分の千葉県北西部の地震に伴う地殻変動

10月7日22時41分に千葉県北西部で発生した地震(M5.9、深さ75km、最大震度5強)については、現時点では有意な地殻変動は検出されていません。令和3年(2021年)10月7日22時41分に千葉県北西部で発生した地震について、震源域周辺の電子基準点で観測された10月8日5時59分までのデータを解析した結果、現時点では、ばらつきを超える有意な地殻変動は検出されていません。
アルマ望遠鏡が描く双子の星の軌道運動 1702地球物理及び地球化学

アルマ望遠鏡が描く双子の星の軌道運動

アルマ望遠鏡の観測データを活用して、若い連星であるおうし座XZ星系について調べ、連星を成す2つの星に付随する原始惑星系円盤が、互いに40度以上傾いていることが明らかになった。2つの星が互いに時計回りに運動していることを発見した。つまり、連星を作るそれぞれの星の原始惑星系円盤だけでなく、連星の軌道面を含む全てが、異なる面上にあることが明らかになった。
福徳岡ノ場で確認された新島の大きさについて(令和3年10月4日時点) 1702地球物理及び地球化学

福徳岡ノ場で確認された新島の大きさについて(令和3年10月4日時点)

8月13日からの福徳岡ノ場での火山活動により新島が生じたことが確認されています。国土地理院では米国航空宇宙局(NASA)/米国地質調査所(USGS)の地球観測衛星Landsat-8が10月4日10時00分(日本時間)に観測した衛星画像を解析し、新島の形状、大きさ等を明らかにした。西側の島の大きさは外周約1.5km、面積約0.1km2です。
九州地方の豪雨に先行する大気中下層の水蒸気流入の役割を解明 1702地球物理及び地球化学

九州地方の豪雨に先行する大気中下層の水蒸気流入の役割を解明

九州地方の豪雨に1日程度先行して大気境界層より上空(高度1000m以上)の水蒸気流入が増加することを15年分の気象庁メソ数値予報モデル初期値データから示した。対流圏中層で大気が飽和した湿潤絶対不安定層(モール)が形成され、多量の雨をもたらすメソスケール降水域の維持に寄与していることを明らかにした。
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