世界最大プラズマを安定に維持する高速プラズマ位置制御コイルが完成 JT-60SAの容器内で直径8メートルのコイルを精度±2ミリメートルで製作

2025-12-23 量子科学技術研究開発機構,三菱電機株式会社

量子科学技術研究開発機構(QST)と三菱電機は、日欧共同で建設された世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置JT-60SA向けに、高速プラズマ位置制御コイル(FPPC)2体を完成させた。FPPCは真空容器内に設置される直径8メートルの銅製コイルで、最大5kAの電流を10ミリ秒で制御し、プラズマの位置と形状を高速かつ精密に安定化する。真空容器内という狭隘環境での現地巻線という難条件を克服し、中心位置・半径・高さを±2ミリメートル以内という高精度で製作することに成功した。本技術は2026年開始予定の加熱実験で使用され、将来の原型炉やITER**に向けたプラズマ制御技術、さらにはAIによる自動制御の基盤となる重要な成果である。

世界最大プラズマを安定に維持する高速プラズマ位置制御コイルが完成 JT-60SAの容器内で直径8メートルのコイルを精度±2ミリメートルで製作

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