キリスト教AIの開発を開始～プロテスタント教理問答ボット（カテキズムボット）の開発～

京都大学熊谷誠慈研究室と株式会社テラバースの研究開発グループは、キリスト教AI創成の第一歩として「プロテスタント教理問答ボット（カテキズムボット）」の開発を開始した。カテキズムは、キリスト教の教義をQ&A形式で体系的に学ぶための重要な教育手法であり、洗礼などの通過儀礼前の基礎教育として長い歴史を持つ。本研究では、これまでに開発されてきた仏教AI（ブッダボット等）の知見を活かし、キリスト教教理を対話型AIとして実装することで、日本人にとって馴染みの薄いキリスト教の基礎理解を身近なものにすることを目指している。本取り組みは、先端AI技術と宗教・思想を融合させる「伝統知テック」の一環であり、宗教多様性をAI分野において実現する試みでもある。今後は他宗教や哲学の対話AI開発も進め、デジタル空間に豊かな精神文化を再構築していく計画である。