博物館収蔵の鉱石試料の分析により日本全体の熱水鉱床の生成要因を解明~地球資源の生成メカニズム理解の深化に向けて~

2025-12-12 愛媛大学

愛媛大学、京都大学、秋田大学の共同研究グループは、京都大学総合博物館と秋田大学鉱業博物館に収蔵された、日本全国116鉱山由来326点の鉱石試料を分析し、日本の熱水鉱床形成要因を体系的に解明した。鉱物組成および主要元素・レアアースを含む微量元素濃度を測定し、多変量解析を実施した結果、元素濃度を支配する4つの主要因子を抽出し、鉱床を4つのクラスターに分類できた。これらのクラスターは従来の鉱床タイプとは異なり、鉱床形成年代や当時の地殻変動、広域応力場、マグマ活動、海底火山活動と密接に関係していることが示された。本研究は、博物館収蔵試料を活用して日本全体の熱水鉱床の生成メカニズムを俯瞰的に明らかにした初の成果であり、将来の鉱床探査や有用金属元素の予測に貢献すると期待される。

博物館収蔵の鉱石試料の分析により日本全体の熱水鉱床の生成要因を解明~地球資源の生成メカニズム理解の深化に向けて~

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