2025-12-03 東京科学大学
東京科学大学とソフトバンクは、雪山や山岳地帯などで遭難者を迅速に捜索するための 「ドローンWi-Fi無線中継システムを用いた遭難者捜索支援システム」 を開発した。本システムは、Wi-Fi中継装置を搭載したドローンによって上空に臨時通信エリアを構築し、遭難者および捜索者のスマートフォンのWi-FiとGPSを利用して位置情報を取得・共有する仕組みで、通信事業者に依存せず利用できる点が特徴である。高利得の指向性アンテナ搭載により、約3〜4kmの広範囲の捜索が可能となった。また、マイクとスピーカーにより双方向コミュニケーションが可能で、地上からの呼びかけや遭難者の応答も支援する。LEO衛星をバックホールに利用することでインターネット接続までの時間も短縮でき、捜索現場では自律飛行・遠隔操縦・手動操縦の柔軟な切替が可能。専用アプリが事前にスマホへ必要だが、災害対策・救助活動への実用化が期待される。

図1. ドローンWi-Fi無線中継システムを用いた遭難者捜索支援システム
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