Cuebus株式会社とJR西日本 「リニアモーター式ロボット倉庫」の実証実験を開始

JR西日本、JR西日本イノベーションズ、Cuebus株式会社は、世界初のリニアモーター式ロボット倉庫「CUEBUS（キューバス）」を車両所倉庫に導入し、2025年12月1日から実証実験を開始する。鉄道車両の多様化に伴い部品点数が増加し、従来の倉庫では通路確保や在庫配置の制約により作業効率向上に限界があった。CUEBUSはリニアモーターによる高速・高精度移動と多段保管が可能で、省スペース化と入出庫作業の自動化を同時に実現する。実証では、部品の搬入・搬出時間、動線、在庫管理効率などを詳細に測定し、作業負荷の削減や倉庫全体の生産性向上効果を検証する。特に、部品リストと連動した自動搬送により部品探索・集約作業の手間を大幅に減らせることが期待される。今回の取り組みは、鉄道整備現場における倉庫DXのモデルケースとなり、将来的には他の車両所・産業倉庫への展開可能性も見込まれている。