産業技術総合研究所(産総研)は、量子・古典融合計算基盤「ABCI-Q(Quantum-Classical Hybrid Computing Infrastructure)」の一般提供を2025年10月14日13時に開始する。「ABCI-Q」はGPU搭載HPC「システムH」を中核に、超伝導方式・中性原子方式・光量子方式の3種の量子コンピュータを組み合わせた構成である。「システムH」にはNVIDIA製GPUが2020基搭載され、AI大規模計算のほか、Fujitsuデジタルアニーラー、東芝SQBM+などのイジングマシンや量子シミュレータも利用可能。「システムF」(Fujitsu社製超伝導量子コンピュータ)と「システムQ」(QuEra社製中性原子量子コンピュータ)は本年度内の稼働を予定している。今回の一般提供では研究利用の受付を開始し、今後は商用利用にも対応する計画。ABCI-Qはアカデミア・企業双方の単独または共同研究で利用できる。