2025-09-10 株式会社 GSユアサ
GSユアサと北海道大学は、電気透析を応用した革新的なCO₂分離回収技術を共同開発し、小型実証機を稼働させました。本技術は独自のpHスイング機構を採用することで高エネルギー効率を実現し、99%以上の高濃度CO₂ガスを回収可能にしました。今回の実証機では処理量1kg/日を達成し、今後は1t/日規模への拡張を目指しています。従来は大規模プラントでの運用が主流でしたが、本技術により食品工場や醸造所など中小規模設備でも高効率回収が可能となり、幅広い現場導入が期待されます。さらに、回収したCO₂ガスはエネルギー源や化学原料として再利用でき、地下貯留に限らない多様な利用が可能です。宇宙や海洋といった特殊環境での応用も視野に入れられています。本成果は2025年9月の電気化学秋季大会で発表され、10月の「248th ECS Meeting」でも報告予定です。

図1 CO2分離回収システムの小型実証機
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