核融合実験炉ITER向けダイバータ外側垂直ターゲットのプロトタイプが完成、試験体がITER機構による認証試験に合格～日立とQSTの技術と知見で、エネルギー問題と環境問題を根本的に解決すると期待されるフュージョンエネルギーの実現に貢献～

日立製作所と量子科学技術研究開発機構（QST）は、国際核融合実験炉ITER向けの「ダイバータ外側垂直ターゲット」プロトタイプ2号機を完成させ、ITER機構の厳格な認証試験に合格した。本装置は最大20MW/m²の熱負荷と16.5トンの電磁力に耐える必要があり、日立は高精度加工と自動溶接システムを導入して製造を合理化。今後、ITER計画や次世代フュージョン炉、関連スタートアップへの技術提供を目指す。これはフュージョンエネルギー実現に向けた重要な一歩とされる。