人工衛星「だいち2号」の観測データを活用して国土に特化したSAR基盤モデルを構築~SAR観測データへのAI利用をより手軽に~

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2025-06-03 産業技術総合研究所

産業技術総合研究所(産総研)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、人工衛星「だいち2号」(ALOS-2)のSAR(合成開口レーダー)観測データを活用し、日本の国土に特化したSAR基盤モデルを構築しました。このモデルは、産総研の大規模AIクラウド計算システム「ABCI」を用いて、土地利用・土地被覆の偏りを均等化した30万枚以上の学習データセットを基に、教師なし学習手法「MixMAE」で開発されました。転移学習により土地利用・土地被覆推定を行った結果、従来手法に比べて10%以上の精度向上が確認されました。この基盤モデルの活用により、専門的な知識を必要とするSAR画像判読の敷居が下がり、災害検知や都市変化の把握など、SARデータの利用拡大が期待されます。

人工衛星「だいち2号」の観測データを活用して国土に特化したSAR基盤モデルを構築~SAR観測データへのAI利用をより手軽に~
国土に特化したSAR基盤モデルの構築と期待される応用。日本全体の土地利用・土地被覆図に用いた高解像度土地利用土地被覆図はJAXAより提供。

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1603情報システム・データ工学
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