2025-05-15 産業技術総合研究所
産業技術総合研究所(産総研)は、異種金属の超音波接合において、接合時の音響データのみを用いて接合の良否を高精度で判定する新技術を開発しました。従来、異種金属の接合では強度にばらつきが生じやすく、全数検査が必要でしたが、この技術により非破壊・迅速・低コストでの品質管理が可能になります。研究では、Al合金とMg合金の接合時に発生する音響データをスペクトログラム化し、非負値行列因子分解(NMF)を用いて特徴を抽出。さらに、マハラノビス距離を用いた指標により、良品と不良品を明確に判別できることを実証しました。この成果は、製造ラインでのリアルタイムな品質保証や、製品の安全性向上、コスト削減に貢献することが期待されます。
<関連情報>