世界規模の量子鍵暗号化 超小型衛星QUBEが宇宙に打ち上げられる(Global quantum key encryption: Nano-Satellite QUBE launches into Space)

LMUが主導するBMBF資金提供のQUBEコンソーシアムは、ナノ衛星を用いた安全な通信のためのハードウェア開発とテストを目的としています。量子状態を利用して秘密鍵を生成し、量子暗号による安全な通信を実現します。光ファイバーネットワークが数百キロメートルに制限されるのに対し、衛星は地上局と衛星間で秘密鍵のグローバルな交換を可能にします。
◆QUBEプロジェクトでは、レーザーを使用して量子鍵を地上局に送信し、将来的に盗聴不可能な通信を実現します。ミニチュア衛星は靴箱サイズで、質量は3.53キログラムです。Zentrum für Telematikが小型衛星を開発し、LMUや他の研究機関が量子状態を生成・解析するモジュールを提供しました。
◆QUBE IIでは、改良された光学系と鍵生成ハードウェアを搭載し、地上局との効率的な鍵交換を目指します。QUBE衛星は2024年7月21日にファルコン9ロケットで打ち上げられ、地上局での量子信号の受信と解析が行われる予定です。