令和6年能登半島地震 震災後の詳細な海底地形データを広く一般公開へ

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2024-07-01 九州大学

概要

株式会社ワールドスキャンプロジェクト(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:上瀧 良平)と国立大学法人九州大学の浅海底フロンティア研究センター(センター長:菅 浩伸、自然地理学)は、令和6年能登半島地震後に実施した能登半島沿岸の海底地形調査で得られたデータのうち、輪島港周辺海域の地形データを7月1日にホームページ上で一般公開しました。海域利用者に活用してもらうことで、復興支援につなげることを目指します。

内容

株式会社ワールドスキャンプロジェクトと九州大学浅海底フロンティア研究センターは、輪島港周辺の復興支援と海底活断層の把握のため、今年の4月末から5月初めにかけて、能登半島沿岸で海底の詳細な地形調査を行いました。このプロジェクトには、金沢大学(青木 賢人准教授)、広島大学(後藤 秀昭教授)も共同研究者として参加しております。

この調査では、最新の「マルチビーム音響測深」という技術を使って、輪島港周辺の海底地形を詳細にマッピングしました。マルチビーム音響測深機は、海底に向けて複数の音波を発射し、その反射を捉えることで、海底の地形を3Dで詳細に描き出すことができる装置です。この装置を使用することにより、今回の調査では輪島港周辺の海底地形がこれまでにない高精度で可視化されました。

そしてこの度、調査結果をもとに、輪島港周辺の海底地形図をホームページで公開しました。この海域の海底地形図は、これまで公刊されたことはありませんでした。この地形図は非常に高精度で、1メートル以下(メッシュ間隔0.5および1.0m)の細かさで海底の様子を描き出しています。これにより、非常に詳細な海底の地形を見ることができます。

公開された海底地形図は、平面図として見ることができるだけでなく、Google Earth上でも確認できます。これにより、誰でも簡単に海底の地形をチェックできるようになりました。

本研究グループは、今後能登半島北岸沖で潜水調査等を実施し、海底地形や活断層の研究を進める予定です。

写真・画像

海底地形図

※このデータは地元漁業関係者、海域利用者のために公表しております。研究目的、事業目的で使用されたい方は、下記まで別途お問い合わせください。

公開先

URL:https://isgs.kyushu-u.ac.jp/~seafloor/noto/

アクセスが集中するなど接続できない場合は、下記サイトをお試しください。
https://seafloor.jp/noto

お問い合わせ

九州大学 浅海底フロンティア研究センター

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