CO2 をエタノールに転換するプロトタイプ開発プロジェクトに着手

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(Project launched to create prototype that converts carbon dioxide to ethanol)

2021-06-14 アメリカ合衆国・アルゴンヌ国立研究所(ANL)

・ ANL、北イリノイ大学、北テキサス大学およびÅngström Advanced Inc.は、米国エネルギー省(DOE)エネルギー効率・再生可能エネルギー部(EERE)の資金提供(200 万ドル/3 年間)を受け、工場から排出される CO2 を捕獲してエタノールに変換する低コストシステムのプロトタイプ開発プロジェクトを開始。
・ 同プロジェクトは、ANL および北イリノイ大学が 2020 年の触媒開発より派生したもの。同触媒は炭素担体に分散させた銅原子から構成され、電気化学的反応により CO2 と水分子を分解してエタノールに高効率で変換する。90%超の最も高いファラデー効率を記録し、低電圧で長時間作動できる。
・ 金属-有機構造体(MOF)の吸収剤を含んだ直接空気回収(DAC)モジュールが、製造工場から排出される CO2 を捕獲し、低温度電解槽でエタノールに変換する。
・ 同触媒によるエタノール変換プロセスは、CO2 の再利用を通じた循環型炭素経済の実現に貢献するもの。産業等の人間の活動で排出される温暖化ガスは、20 世紀半ばより気候変動の主な要因となっている。CO2 は米国で排出される温暖化ガスの 81%を占める。
・ 北テキサス大学が DAC モジュールを、北イリノイ大学、ANL およびÅngström Advanced Inc.が電解槽システムをそれぞれ開発する。最終的な目標は、CO2 捕獲・変換コンポーネントを統合し、スケールアップ可能なカーボンニュートラル、さらにはカーボンネガティブな製造業を実現すること。エタノール製造業、火力発電所やセメント製造業等の多様な製造形態に合わせたカスタマイズ設計もできる。
URL: https://www.anl.gov/article/project-launched-to-create-prototype-that-converts-carbon-dioxide-to-ethanol

<NEDO海外技術情報より>

The U.S. Department of Energy’s (DOE) Argonne National Laboratory is joining lead organization Northern Illinois University in a $2 million project over three years to develop a prototype low-cost system for capturing carbon dioxide (CO2) waste from manufacturing emissions and cleanly converting it into ethanol. Also joining the project are the University of North Texas and Ångström Advanced Inc.

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0505化学装置及び設備
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